師の恩、海のように深く

台湾・高雄市光栄国民小学校に在学していたころの呉東霖さんは、家が貧しいため、学費の支払いが出来なかった。当時、担任だった劉揚名先生は、呉さんの学費を立て替えてくれた上、わが子のように呉さんを可愛がった。

先生は自分の子供に服を買うときには、必ず呉さんの分も買ってくれたという。それだけでなく、呉さんが卒業後に、大工技術を習得できるよう助けてあげた。

そのお陰で、呉さんは立派に成長し、室内デザイン・改装業の経営者になった。連邦ライオンズ・クラブの会長に就任した呉さんは、早速母校に恩返しをしようと考え、奨学金を提供することに決めた。

呉さんは、母校に対して、すでに定年退職した劉先生も招待したいと申し出た。呉さんは劉先生の目の前で、20万元の小切手を校長先生に手渡し、みんなの前で、劉先生に対して、「先生がいなければ、今の僕はありません」と感謝の言葉を述べた。

その場にいた全員が、ますます深くなる愛情に感銘した。

(編集・望月 凛)

おすすめ関連記事:苦学生がハーバード大学を卒業 明かした貧乏生活が話題に

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。