明治時代に雛人形を買い求めるお客で賑わっていた天領の町、上下町(旧名・広島県甲奴郡)。天領とは徳川幕府が軍事的にも経済的にも重要である場所を直接治めた領土のことです。そのためか、立派な建物と古くて良い物が残っています。初めて訪れたのに上下町の方々の暖かさを感じました。
白壁の街並みの各所に上品なおひなさまが飾られる「天領上下ひなまつり」は、3月17日日曜日まで。手作り雑貨や食品が集まるこだわり市は16日、17日に開催されます。
上下町といえば白壁の町並みが有名です。懐かしい風情を感じさせる白壁の連なる通りでは、どの商店も各々のおもてなしの心と出会いを大切にする気持ちを込めて、餅花やおひなさまを飾っています。
ずっと歩いていると、お店の人も「どうぞ入ってゆっくり見てください」と声をかけてくれます。この日は気温が低く風も冷たく感じましたが、一歩店に入るとストーブをたいていて暖かく、身も心も暖かくなりました。
「どうぞ奥まで入ってみてください」と声をかけられたお店。入ってみると今まで見たことのない雛人形や古い物がたくさんありました。珍しくて何枚かパチリ。
(文・写真/正恵)
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