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健康的なお肌に関する7つ ウソ&ホント

皮膚科医の立場から、お肌に関する重大な誤解を耳にすることが頻繁にあります。ここでは広く信じられている誤解を解くとともに、信頼できる情報をお伝えしていきます。

お肌はたえず生まれ変わっている

pixel2013・Pixabay

ホント:表皮(皮膚の外層)を形成しているケラチノサイトと呼ばれる細胞はたえず分裂し、表皮内部の基底層から押し上げられて表面から剥がれ落ちます。お肌には分裂と再生を繰り返しながら幹細胞を作り出す力が備わっているのです。

健康なお肌を保つには1日2リットルの水が必要

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ウソ:摂取した水分量がお肌に直接影響を与えることはありません。健康な人の体内では内臓がお肌に送る水分量をコントロールしています。必要な摂取量はどれだけの水分を失ったかによって変化するもので、決まった値がある訳ではありません。

ストレスは肌トラブルの大敵

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ホント:ストレスによって分泌されるコルチゾールがお肌の状態を悪化させることが科学的研究でも明らかになっています。

チョコレートを食べるとニキビができる

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ウソ:尋常性座瘡(ニキビ)は皮脂腺内のホルモン分泌と、毛穴をふさぐ皮脂を栄養に繁殖する微生物との相互作用によって引き起こされます。高脂肪の食事が不健康であることは事実ですが、ニキビの原因となる訳ではありません。実はニキビ治療のために処方されるイソトレチノインなどの内服薬はチョコレートを含む脂肪の多い食事と一緒に飲み込むと吸収が良くなるのです。

洗濯洗剤で皮膚炎になる

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ウソ:皮膚炎の発症には遺伝的要素と環境的要因の両方が関与しています。ただし洗剤に含まれる酵素がお肌を刺激して皮膚炎を悪化させることがあるので、衣服を着用する前に洗剤が十分に洗い流されていることを確認しましょう。

爪の白い点はカルシウム不足のサイン

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ウソ:爪を作る組織である爪母に外傷を受けると、爪の生成が不規則になり隙間に空気が閉じ込められることがあります。これが爪が伸びたときに白い点となって現れます。

太陽光は身体に良い

TheEpochTimes

ホント&ウソ:紫外線(UV)は異なるいくつかの光の波長を含んでおり、各波長ごとに肌への影響も異なります。UVBは骨格を健康に保つために必要なビタミンDの生成に使われます。紫外線を浴びないと大量のビタミンDを食品から摂取しなければなりません。しかし過度に紫外線を浴びると皮膚細胞のDNAを損傷し、癌の原因となることもあります。適度な紫外線は健康にも良いですが、日焼け対策は万全にしましょう。

シンプルな生活習慣が大切

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お肌を健康に保つ基本は主に日常的な習慣です。汚れを落とす程度の定期的な洗顔は大切ですが、必要な水分まで失わないようにやりすぎには注意しましょう。肌が乾燥していると感じたら保湿液を使用してください。またできる限りストレスを避け、健康的な食事と適度な水分補給を心がけてください。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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