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動物の権利はどこに? ライオンの爪を剥がす非道な動物園

パレスチナのガザ地区にあるラファー動物園には、生後14ヶ月になる雌ライオンのファレスティーンがいる。彼女は生まれてから一度も大自然を見たこともなければ、自分で狩りをしたこともない。生まれも育ちも動物園の彼女に、ある悲劇が走った。

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動物園側が客受けのいい名物を作ろうと、ライオンに触れ合える広場を作ることになったのだが、遊びに来る子供達に危害が加わらないようにと、ファレスティーンは爪をハサミでむしり取られ、傷口を縫製されてしまう。人間の私利私欲のためだけに、こんな非道な行為が許されていいのだろうか。

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実際にファレスティーンとのふれあいを楽しんだ12歳のアナスくんは、「ライオンと遊べて本当に嬉しかったよ。噛み付かないし、服も破られることはなかったよ」とコメント。さらに、ファレステーンと遊んだ時の写真をフェイスブックやワッツアップに投稿し、友達に自慢していたという。

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ラファー動物園は、ファレスティーンの爪を切除したことを公にし、子供達がライオンと触れ合っている写真まで添えて宣伝をしていた。この行為に対し、動物福祉団体の活動家たちは動物園側を強く非難し、猛抗議する。

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しかし動物園のオーナーであるモハマド・ジュマ氏と獣医であるファエズ・アル・ハダッド氏は、「爪を切除することでライオンは大人しくなるから、来園者とも触れ合えていいじゃないですか」とコメント。さらに「別に生死に関わるような部位を切り取ったわけではない」と良心のかけらも見せなかったという。

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この主張に対し動物福祉団体は「爪をすべて除去するということは、長期間痛みと戦うということです。人間に置き換えてみてもあなたは同じことができますか」と憤りをあらわにした。さらに「食べ物を掴んだり、何かに登ったりするなど、普段の生活を送るのも困難になるでしょう。それに感染症も引き起こす可能性もあります」とその危険性、非人道性も強調する。

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悲しいことに、動物園オーナーのモハマド氏はさらに2頭のライオンの爪除去を決行していた。これに反対する獣医アミール・カリール氏は爪除去反対活動をしており、自治体が動物園の閉園に賛成すれば、いつでも動物を救助できるよう準備を整えているという。一刻も早く解決し、これ以上犠牲がでないことを願うばかりである。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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