Just because you are aging doesn't mean you should feel out of energy and frail. (Halfpoint/Shutterstock)

普通の加齢と違う? 虚弱による身体変化への対応

皆さんも経験があるとは思いますが、歳を重ねるごとに、身の疲れや倦怠を感じることが増えてくるのではないでしょうか。その時、「歳を取ったなぁ」と感じる人も多いかもしれません。ですが定期的に疲れやだるさを感じるのであればそれは加齢が原因によるものではないかもしれません。

もちろん歳を取る毎に疲労などを感じやすくなるのは当たり前です。若い時と違い、身体を動かすのも簡単ではなくなってきます。歳を取ると筋肉の量やホルモンバランスも大きく変わっていきます。しかし、こういった虚弱は普通の加齢とはまた別のものであると新しい研究によって示されました。

そもそも虚弱による体調の変化とはどのような症状を差すのでしょうか。定義するのは難しいですが、以下の症状のうち、3つ以上当てはまるとそのように診断されるそうです。

・倦怠感

・握力の低下

・体力の低下

・歩く速さの低下

・体重が落ちにくくなっている

28か国の介護を受けていない60歳以上、12万人を対象に分析を行いました。

その研究によると男性より女性のほうが4%程、虚弱によるリスクが高いという結果になりました。

虚弱による病気のリスクは体調をしっかりと管理することにより軽減することができます。ウェイトトレーニングやプロテインダイエットなどは年齢による筋肉の衰えを遅らせることが出来ます。またそれらが効果的である証拠も最近の研究で発表されています。

それでは具体的に何をすれば良いのでしょうか。

まず初めに、タンパク質を多く摂取するようにしましょう。理想的な摂取量にはいくつか意見がありますが、専門家によると体重1キロあたり0.8g摂取することが推奨されています。現代の60歳以上の方の多くはタンパク質が大きく足りていないということです。

基本的には1日50~60gほど摂取できれば問題ないでしょう。タンパク質は色々な食材から摂取することができます。例えば、卵の白身や肉などはタンパク質を多く含んでいます。1食には必ずタンパク質が多く含まれるものを食べるようにしましょう。

また、体力維持の為、週に3回以上の適度な運動を行うようにしましょう。1セットで8~10回程度、筋肉に負荷をかけるトレーニングをそれぞれの部位で行うとよいです。二の腕を鍛えるプリーチャー・カールや肩を鍛えるショルダー・ライズなどもお勧めです。併せてウォーキングなどの有酸素運動も行ってください。

以上の食事や運動により、年齢による衰えを遅らせることができ、また虚弱から体を守ることもできます。健康に過ごす為の良い習慣作りにもなりますので、未来の自分の為、行動するのに遅すぎるということはありません。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。
食品添加物「カラギーナン」が健康に与える影響についての新しい研究結果を紹介。インスリン感受性や炎症の悪化と関連があり、摂取を控える方法も提案します。