アフガニスタン退役軍人、足を失った戦友とともに登山に挑戦

2010年10月アフガニスタン、海兵隊員ジョナサン・ブランクは爆弾で足を失いました。しかし、彼の生活が足を失ったことによって絶望的になることはなかったと、後にCNNに語っています。

2014年、ブランクは海兵隊を退役し、アメリカ合衆国ユタ州に引っ越しました。そこでの生活は狩猟やセーリング、スキーなどアクティブに活動することにより充実していました。週末には、ブランクの海兵隊時代の友人ジョン・ネルソンの手助けを借りながら、ティンパノゴス山の頂上まで登りました。

ネルソンは約1日半かけて、体重135ポンド(61.235kg)のブランクと共にソルトレイクシティの南東約50マイル(80.4672km)のワサッチ山脈、ティンパノゴス山頂まで登りました。

2人は、標高約4,500フィート(1371.6m)の、距離にして14マイル(22.5308km)以上の山道を登りました。登山中には他のハイカーから2人にたくさんの応援が送られました。

2人とも海兵隊として、彼らは80ポンド(36.2874kg)の重量のリュックを運ぶことに慣れていましたが、ブランクを助けながら必要な水と補給品を合わせて、ネルソンは合計145ポンド(65.7709kg)の重量を背負っていました。

アフガニスタンでの戦闘後、海兵隊は立ち往生することもありました。ブランクは共に現地にいた24名の小隊メンバーに関して、兄弟のようなものだととらえています。

ネルソンが友人とともに国立公園などを中心にアメリカをを数ヶ月間旅していた頃、ある日キャンピングカーをユタ州のブランクの家の外に駐車し、そのあたりを探索しました。ネルソンは、何年も前にユタ州に到着してから、ブランクがことあるごとにティンパノゴス山のことを話していたことを知っていました。そして、ネルソンは「明日あの山へハイキングに行こう」と言いました。

ネルソンとブランクは11月、退軍の記念として、ホイットニー山に登る予定で、彼らはすでに他の小隊のメンバーも登山に参加させることを計画しています。

カリフォルニアのセコイア国立公園のシエラネバダ山脈に位置するその頂は、米国本土48州で最も高い山で、海抜14,500フィート(4.4196km)ほどあります。

ブランクは「幼い頃からエリートの指揮官になりたかったのですが、すべてが怪我で奪われました。しかし今はかつての軍の仲間とつながることができて幸せです」と話しました。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
プラスチックが引き起こす健康リスク、特にマイクロプラスチックががんや肺疾患に与える影響について詳しく解説。生活に潜む危険とその対策方法を知りましょう。
歌うことが心身の健康に与える影響について紹介します。呼吸や筋肉の強化、気分の改善まで、歌唱がもたらす驚くべき効果を知り、心地よい日々を目指しましょう。
心血管疾患のリスクを減らすための実践的な方法を紹介。日常の習慣や食事、ストレス管理を取り入れ、健康な生活をサポートする方法を学びましょう。
春の終わりに体調を整える薬膳法を紹介。五行に基づき、湿気や風の影響を受けやすいこの時期に最適な食材とレシピで、健康を守る方法を学びましょう。
「身近にあるありがたさ」を忘れがちな私たちに贈るイソップ物語。プラタナスの木が教える、感謝の大切さと謙虚さを再確認できる話です。