アイダホに在住するとある父のフェイスブックが、障がい者でいじめられた息子についての投稿で話題を呼んでいる。
ジャクソンの父親、ダン・ベザントはこれまで自分の息子の容姿について、年齢関わらず様々な世代の人から言われた経験がある。
「以前、ある女性が私たちの横を通り過ぎた際に、『あの子の顔見た?』と言っていたのが聞こえたことがあります」と父親のダンはWREBニュースで述べた。
学校で起きたある事件の後、父親は息子のために行動を起こす決意をした。
話題の投稿
「私は心が壊れ、魂が抜けているような思いです」と始まる彼の投稿。ピープルマガジン(アメリカの雑誌)はこう伝えた。
「私のかわいい息子ジャクソンは、浴びせられる罵声と、それを見て見ぬふりをする周りの環境に耐えなければなりません。彼は学校のクラスメイトから、毎日のように醜いと言われ、変人と言われ、モンスターと言われています。8歳にもならないのに自殺を考えているのです!
彼は友達ができず、みんなが彼を嫌っていると言う。子どもたちは彼に石を投げつけ、罵声を浴びせる。頼むから、お願いですから少し立ち止まって、もしこれがあなたの子どもだったらと考えてください。自分の子どもたちに特別な子がいることを教育してあげてください。仲間に思いやりと愛をもって接することを話してあげてください。
息子の症状はトリーチャー・コリンズ症候群と言われています。調べてみてください。彼は凄まじい手術に耐え、さらに今年も手術を数回行う予定です」と書かれている。
このいじめについて、学校や教員に批判のコメントが書かれる中、父親自身はそうはせず、また周りにもそうして欲しくないのだそう。
彼は責任がどこにあるかの批判を退ける代わりに、その責任は子どもに思いやりと他者理解、優しさを教えられなかった親の責任であるという。
「いじめをする子どもたちの親に私の投稿を見て、私の悲しみを感じてほしい。子どもをきちんと教育して、いじめはしてはいけないと分からせてほしい。この投稿をシェアしてください。これは誰の身にも起きるべきことではないです」
ピープルマガジンによると、この投稿が話題になった後、ジャクソンの学校は彼と彼の家族に連絡をしてきたのだそうだ。多くの人が彼を守りたいと思って、多くの子どもが友達になりたいのだそうだ。
この父親の投稿で、ジャクソンは二人の同じトリーチャー・コリンズ症候群で苦しむ子どもと繋がりを持つことができた。
アメリカ国立衛生研究所は、「トリーチャー・コリンズ症候群は顔面の骨や細胞の発育に影響が出る。症状はほとんど気づかないものから大きいものまで幅広い。もっとも症状が進んだ患者は顔面の骨が成長せず、特に頬骨と小さすぎる顎骨が特徴。口唇口蓋裂も併せてなる場合もある」と述べている。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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