まるで巨大な飼い猫! 獰猛なヒョウのハートフルな姿がネット上で話題

素早い動きで獲物に近づき力強くガブリと捕らえる。そんなヒョウの獰猛な特徴はよく知られています。しかしロシアの動物園にこんなハートフルなヒョウがいるとは誰も思いもよらないでしょう。

仲が良かった親友の管理人が退職して、このヒョウは悲しさのあまり何も食べられなくなってしまいました。今にも死にそうになっているヒョウを見て園長さんは困ってしまいました。

ロシアにあるペンサ動物園(Penza Zoo)にいるシーザーという3歳のヒョウが、どういうわけか水や食べ物も食べなくなりました。園長さんはとてもあせって、どうしてなのかみんなにたずねてみました。するとシーザが何が原因でこんなひどい状態になっているのかがわかりました。

参考画像(Patrick Giraud,Wiki Sharing)

原因は仲良しのスタッフが辞めてしまったことでした。ひとりぼっちになったと思ったのかシーザーが寂しさのあまり食事を断ったことが原因だったのです。園長さんはこのままではいられないと思いました。そこで彼はシーザーの親友だった元スタッフ、アレクサンダー・ヴォルコフさんに連絡をとりました。

アレキサンダーさんは知らせを聞き、いてもたってもいられなくなりました。彼はシーザが入園してきた最初の日からずっとシーザの世話をしてきたのです。彼も動物園を出てシーザに会えなくなり寂しく感じていました。しかしまさかシーザが食事も取れなくなるほど気を落とすとは思ってもいませんでした。

園長さんに頼まれたアレクサンダーさんはシーザーを自宅に連れて帰る許可を受けました。アレクサンダーさんはメディアのインタビューに答え「ヒョウは獰猛さで知られている。家で飼うのは危険だ、でもこのまま悲しんで死ぬのを見ていられないし、家に持ち帰って飼うのが今の唯一の方法だ」

「初めて家に連れて帰るときは、家族の驚きや恐怖もあった。でもずっと前に僕がシーザーの世話をしていたので、家族はちゃんと面倒を見ることができると信じていました」と言いました。

この動画を見て、たくさんのネットユーザーが驚きました。「これがヒョウなのか? 獰猛さなんてどこにも感じられない!」「これじゃあ甘えん坊な巨大な飼い猫じゃないか!」「アレクサンダーは顔を洗わなくてもいいだろう。ヒョウは顔をほとんどなめてしまった」「これはペットではなく本物の家族だね」

自然を尊重し動物愛護をしてきたアレクサンダーさんは「野生動物は人間に飼われるべきではない」と考えていましたが、彼もシーザーは野生では生き残れないということがわかっており、当面は自分が飼うしかないと考えているようです。多くのネットユーザーたちは、シーザーが満足そうに甘えている姿を見て、仲のよいどうしで末永く幸せに暮らすことを願っています。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
うつ病は一般的な心理疾患であり、外部のストレスと関連している可能性があります。それは心理だけでなく、身体的および生活面にも影響を与えるため、軽視すべきではありません。うつ病は仕事にも現れると言う専門家もおり、よくある5つの仕事の癖があれば、うつ病の可能性があるということです。
 【大紀元日本4月23日】健やかでたくましい成長を願い、幼い男の子に送られる五月人形。人形のモデルはあの有名な金太郎です。しかし、話の内容に関しては、他の御伽噺と比べて一般的に認知度が低いようです(フ
新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に広がり続けている。最近の研究で、プロバイオティクスは、新型コロナワクチンを接種していないが、感染者と接触したことのある人の感染リスクと症状を軽減することがわかった。
OpenAIの元創業メンバーであり、マーケティングを担当していたシニアディレクターのザック・カス(Zack Kass)は、インタビューで、AIの持続的な発展により、ビジネス、文化、医学、教育などの人の職業や専門職を取って代わるだろうと語り、将来、人の雇用が減少し、そして「おそらく人類最後の技術的発明」になるだろうと心配しています。
5月16日は、松尾芭蕉が奥の細道へと旅立った日(元禄2年=1689年)です。