<中共肺炎>中国、診断治療に新指針「心臓、脳、肝臓などに異常」
中国の国家衛生健康委員会は3月4日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染診断ガイドライン改正版、「新型肺炎の診断と治療方案(試行第7版)」を発表した。同ガイドラインによると、中共ウイルスに感染した場合、心臓、肺、脾臓、肝臓、腎臓、脳組織などに異常が生じ、臓器が損傷することがある。また、中国国内の研究チームは、中共ウイルスの変異が見つかり、感染力がさらに強まったとした。
新たに発表されたガイドラインに「病理変化」との項目が加えられた。これによれば、患者の肺組織に病巣部出血や壊死(えし)、出血性梗塞、肺の間質組織の線維化などが見られた。
また、患者の脾臓が顕著に縮小し、リンパ細胞も急減し出血と壊死が確認された。心臓と血管の病理変化について、心筋細胞の性質変化と壊死、一部の血管内皮の脱落と内膜炎症、血栓の形成がみられた。
肝臓が肥大し、色は黒みを帯びた紅色に変色。肝細胞の性質変化と好中球浸潤を伴う病巣の壊死も確認された。腎臓に関しては、腎糸球体のボーマン嚢にタンパク性滲出液が生じた。骨髄にある3種類の造血幹細胞が減少した。脳組織の充血と水腫、一部神経細胞の性質変化があった。食道、胃、腸の粘膜上皮細胞にも性質変化、壊死と脱落がみられた。
一方、中国メディア「財新網」は3月4日、首都医科大学附属北京地壇医院の研究報告を引用し、中共肺炎(新型肺炎)の感染が確認された56歳の患者の脳脊髄液を遺伝子配列検査で調べた結果、中共ウイルス(SARS-CoV-2)を見つけたと報じた。地壇医院はウイルス性脳炎と臨床診断した。患者の中枢神経系がウイルスに攻撃されているという。
また、中国科学院が発行する科学誌「国家科学評論」が2月3日に掲載した論文は、このほど中共ウイルスの103個の遺伝子サンプルを解析した結果、新型ウイルスに149個の突然変異体が存在すると指摘した。また、中共ウイルスには「L型」と「S型」の2つのサブタイプが現れたという。全体の7割が、感染力がより強くなった「L型」だ。残りの3割は従来のコウモリ由来コロナウイルスの遺伝子と類似する。
中国メディア「澎湃新聞」によると、「SARS-CoV-2の起源および持続進化に関して」とのタイトルを付けられた同論文は、北京大学生命科学学院生物情報センター研究員の陸剣氏と中国科学院の上海パスツール研究所研究員の崔傑氏が共同執筆したものだ。
(翻訳編集・張哲)