古代の結婚:新郎新婦の贈答品は?
結婚に必要な送り物は何でしょうか?現代では指輪が多いかもしれませんが、古代中国では厳かな贈答品が主流でした。
古代、中国の新婦はナツメ、栗、榛の実(ヘーゼルナッツ)、干し肉を相手に送り、新郎は雁(がん)を贈りました。
それぞれの贈り物には、願いや戒めが込められています。
新婦が贈る赤色のナツメは、中国語の「早い」(zao)と同じ発音。早起きして家事を切り盛りする新婦の真心を表しています。また、栗は自主的に行動することを意味しています。
固い殻で覆われた榛の実は、結婚に対する揺るぎない決心の象徴。生姜や肉桂(にっけい)などの調味料で長時間焙煎した干し肉は、結婚生活が火の試練に耐え、長続きするようにという願いが込められています。
一方、新郎はなぜ雁を贈るのでしょうか。冬に南へ渡り、春に必ず戻ってくる雁は、どこに行っても「貞節を守る」ことの象徴とされ、一列に並んで飛ぶ姿は、新郎が家庭を規則正しく導いていくことを意味しています。中国では偶数が好まれるため、雁は一羽ではなく、数羽贈られます。
現代の結婚の贈答品は、現金や実用的なモノの方が主流かもしれません。しかし、古人の贈答品に込められた思いを大切にすることが、真に家庭の幸福と安定をもたらすのではないでしょうか。
(翻訳編集・唐玉)
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