WHO事務局長補、「台湾の加盟は?」の質問に取材打ち切る
世界でパンデミックが加速する中、台湾の感染者数は比較的少ない。どこよりも早く武漢の情報をキャッチし、迅速に水際対策を行った事も注目に値する。3月28日の時点で、3万人近くを検査した結果、感染者は283人、死亡者は2人。
一方、中国寄りとの批判を受けている世界保健機関(WHO)は、台湾に触れたくないようだ。
香港メディア・RTHKは先日、ビデオ取材で、ブルース・エイルワードWHO事務局長補に「台湾の加盟を検討しますか?」と質問した。次の瞬間、事務局長補は固い表情で押し黙った。記者が質問を繰り返すと、彼はビデオを遮断し、一方的に取材を打ち切った。
エイルワード事務局長補は、WHO合同調査チームを率いて2月に武漢入りし、「自分が感染したら、中国で治療を受けたい」とコメントした人物。彼は中国の発表をもとに、ひたすら中国の対応を褒めちぎる一方、世界各国の抑止対策が不十分だとしている。
しかし、WHOの初期対応の遅れや、中国の発表をうのみにする姿勢に、不信感を持つ人も多い。27日までに、テドロス事務局長の辞任を求める署名は56万件以上集まっている。
台湾は昨年末、中国で呼吸器系の病気が流行しているという情報を掴み、人から人への感染の可能性があるとWHOに警告していた。台湾はWHOの発表を待たずに、1月初旬から水際対策を強化した。
一方、WHOは1月14日、中国政府の情報として、「人から人への感染の確たる証拠はない」と報告。同月20日、新華社電が初めて中国専門家の話として、人から人への感染を明らかにした。
中国問題専門家として知られるニューヨーク在住の横河氏は、台湾の感染抑止について、「WHOに頼らず、自力で防疫措置を行ったことが功を奏した」と分析している。
(翻訳編集・郭丹丹)
関連記事
アメリカで依然としてエリス変異株が主流である中、科学者たちは新たなCOVID-19変異株「ピロラ」(BA.2.86)に注目しています。ピロラは多くの変異を持ち、免疫回避の可能性が指摘されていますが、感染力は低い可能性もあります。現在のワクチンや治療法が効果を持つことが期待され、今後の監視が続けられます。
中国で新型コロナウイルスの強力な変異株KP.2とKP.3が急速に拡大。多くの医療従事者も感染し、病院は満杯だという。学校での集団感染リスクも増加。個人防護の強化を求める声が高まっている
WHOは、世界中で新たな感染の波が起こっていると警告した。各国政府に対し、新たなワクチン接種キャンペーンを開始するよう要請している。
ミネソタ州最高裁判所は6対0で、州の新型コロナウイルス緊急事態宣言は合法であるとの判決を下した。
中国では感染症が増加し続けており、5月の連休には、多くの地域で病院が外来患者であふれ返る事態が発生している。 […]