【紀元曙光】2020年4月3日
1922年4月3日、ヨシフ・スターリンがソ連共産党の書記長に選出された。
▼小学校の頃、書記というのは、学級会議で話したことをノートに記録する係だと理解していた。高校の世界史で、用語として書記長だの総書記だのが出てくると、なんで記録係が政治のトップになるのかと、合わない眼鏡をかけたような違和感を覚えた。
▼その後に知るのが、社会主義国家における書記、第一書記、書記長、総書記などという仰々しい党の肩書きは、巨大な権力(特に人事権)を有するということだ。多くの場合、政府の長である総理や国家元首である主席より、実質的に上位となる。
▼筆者もふくめて、日本人には理解しにくい感覚だろう。ただ、レーニンの跡を継いだスターリンが歴史上なにをしたかは、読者諸氏もご承知の通りである。赤いツァーリと呼ばれた彼は、まずは政敵でメキシコに亡命していたトロツキーを、刺客を差し向けて暗殺する。刺客は、スペイン共産党員のメルカデルという男だった。
▼暗殺の後は、当然ながら、トロツキー派を一掃するための大粛清が行われた。世界革命を理想とするトロツキーと、一国社会主義を目指すスターリンとの対立、などという理屈はどうでもよい。敵を皆殺しにするというのが、この悪魔的思想の、古今東西を問わぬ普遍性である。ゆえに中国も、不幸にして同様の歴史となった。
▼スターリンも、毛沢東も、無辜の人民をどれだけ殺しただろう。中ソ関係が悪化する以前、後発の中国は「ソ連のお兄さんに学べ」などと、猫のようにすり寄っていた。気持ち悪さに、身震いがする。
関連記事
日本でも人気の中華料理・刀削面はもともと山西省の一般家庭の主食でした。太くもちもちの面にパンチの効いたつけ汁を絡めて食べるのも最高ですが、料理人の手慣れた包丁さばきを鑑賞することもこの料理ならではの醍醐味と言えるでしょう。実は刀削面の調理法は歴史と深い関わりがあり、知られざる誕生秘話がそこにはあります。
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]