(OLIVER LANG/AFP/Getty Images)

幸福な夫婦生活を送るための8つのアドバイス

白馬に乗った王子様は、なぜ結婚してしばらくするとガマガエルになってしまうのか。おとぎ話の続きのように毎日楽しく暮らすことは可能なのか。多くの夫婦はお互いに理解し、心を寄せ合うことを求めるが、その方法が分からない。

ある心理学者は、幸せな夫婦生活を送るための第一条件として、結婚相手を慎重に選ぶことを挙げている。友達として付き合いながら、相手の人生観、人柄、世間への対処法、個性、性関係が誠実であるかなどを観察することが大切だ。付き合い始めた頃、自分が「愛」と「性」のどちらに引かれているのかを明確にすることも肝要。「愛」があってこそ、幸せな夫婦生活の基盤が築ける。以下の8つは、結婚生活で良い関係を続けていくためのアドバイス。幸せになるためのおまじないとも言えようか。

アドバイス(その1)

ニューヨークの婚姻相談員のガリアールさんは、「夫婦は共通の夢を分かち合うことで、家族のつながりを高めることができる」と語る。例えば、「家を買う計画」「ダイビング旅行」など、共通の価値や目標を持つことで、王子さまとお姫様のストーリが発展していく。当初のときめきを終わらせてはいけない。

アドバイス(その2)

伴侶の忠誠を疑ったり嫉妬心が生まれてきたら、一緒に過ごす時間をできるだけ多く作る。離れていても、常に話し合って、お互いの考えを分かち合う。懐疑心や心配を募らせている場合でも、相手にコントロールされ、悪くとられている場合でも、憶測はやめ、直接自分の本心を打ち明ける。

相手と話し合う前に、どのように自分の意見を表すか言葉を選ぶ。相手をとがめる口調を避けるために、「あなた」より、「私」を談話の始まりとする。例えば、「私は、あなたが昨晩、○○さんに示した特別な親切は、マナーのある紳士的行為だったと思っていますが、間違いないでしょう?何か特別な意味があったのですか?」というような話し方をする。

アドバイス(その3)

自分がこうして欲しいと願うことはその場で表現し、相手があなたの考えを推測しないようにする。心に隠しごとがあると、満たされない不満から、相手に対する恨みつらみが誘発されやすくなる。夫婦が親密な関係を維持するには、誠実であることとお互いに尊重し合うことが基礎となる。双方の相違を受け入れ、長所を取り入れ短所を補うことで、夫婦の一体性を作っていく。肝心な点は、意見の衝突が生じた時、衝突を避けるのではなく、お互いのマイナス面である感情をうまく抑制するよう、学んでいくことである。

アドバイス(その4)

心理学者のウェル博士は、「夫婦の論争はよくあることだが、口論の後で夫婦関係を引き裂いたり、感情を傷つけたりする言動は禁物」と忠告する。言い争いが発生するたびに、離婚を求めてはならない。あなたの本音ではないからだ。夫婦喧嘩にも様々な技術が求められる。物事を論じ、相手を論じないこと。相手の考えを尊重し、口論の後で直ちに感情の修繕を行い、穏やかな気持ちを取り戻すこと。ユーモアで互いの圧力を解消し、面白いことをして相手を笑わせ、相手にほほえみかけ、感謝の気持ちなどを表すこと。

アドバイス(その5)

夫婦の心が遠ざかることは不倫の一因となる。長期の生活の営みの中で、互いを思いやる感情を生み出す努力が大切。いつも、真心をこめて相手の話や悩みごとを聞き、相手の立場に立って考え、相手を嘲笑ったりしてはならない。寝る前にもベッドで気軽に、自分の不安や悲しみ、夢と希望などを誠実に話し合うことで、互いの心の距離を縮める。

アドバイス(その6)

関係に問題が生じても、怒らず積極的に解決していく。相手の行為が気に食わなくても、理性的に、相手の感情を傷つけない話し方をする。幸せな婚姻関係は、細やかなコミュニケーションで確立される。自分にとって必要なもの、生活に必要なものなどは、いつも変わるので、コミュニケーションをはからなければ、夫婦の足並みを一致させることはできない。

アドバイス(その7)

調和のとれた夫婦関係とは、相手に対して無関心だったり、ストレスをもたらしたりすることがない。相手と過ごす十分なゆとりを持つことが、健全な夫婦関係の秘訣だ。自分の人間関係を保ちながら、結婚生活のバランスをうまくとることで、活力あふれる新鮮な夫婦生活が送れる。

夫婦間の付き合いモードには、調整が必要。例えば、数カ月前、キティと夫のハイロンは、ここ数年、子供以外に共通の話題がなく、家族と一緒に過ごす時間を除いては二人だけの時間はほとんどなかった。そこで、二人は毎週一回デートすることに決め、手をつないで映画を見に行くことで、数年前に、恋愛をしたころの感覚を取り戻すようになった。

アドバイス(その8)

病気にかかった時や、死亡、失業、家屋を失うなど、苦しみや不幸に陥った時こそ、真の夫婦関係が浮き彫りにされる。災難により別れる夫婦も当然いるが、共に困難を乗り越え、更に親密になる夫婦もいる。幼稚園の先生をするダリさんは、夫の仕事の関係でサンチアゴのある郊外に引っ越した。数年前の森林火事で全財産を失い、夫婦と生れたばかりの子供は、水道水のない車庫で生活した。しかし、災害は二人の絆を深め、互いに勇気を与えながら困難を乗り越えるようになったという。

愛のある幸せな結婚生活は、決して別世界の「めでたし、めでたし」の話ではない。常に努力すれば、誰でも実現できる。

(翻訳編集・柳小明)

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