天国と地獄 瞑想中にあの世を旅した僧侶の手記

人はどこからやってきて、死後はどこへ行くのか。魂は存在するのだろうか。古代から世界中で伝わっている「あの世」とはつまり、天国と地獄の存在である。その様子は国や地域、宗教によって多少異なるが、ひとつの共通する部分がある。それは、良いことをすれば天国へ、悪いことをすれば地獄へ行くということ。死後の世界を信じるかどうかは、人間ひとりひとりの自由意思に委ねられている。

瞑想中に極楽浄土を旅してきたという僧侶の手記がある。1967年、福建省得化県の寛浄法師が九仙山の弥勒洞で座禅をしていると、目の前に観音菩薩が現れた。寛浄法師は菩薩に連れられてほんの数時間ほど極楽浄土を周遊し、再びこの世に戻ってきた。すると、この世ではすでに6年が過ぎていたという。彼はこの時の経験を執筆し、1987年に出版している。

この本によると、彼が連れて行かれたのは「生、老、病、死、欲」とは無縁の世界で、悟りを開いた者のために保存されている場所だという。菩薩に伴われて旅を続けていた寛浄法師は、極楽浄土を開闢した阿弥陀仏に謁見することを希望した。すると、目の前に壮大な山脈が見えてきたかと思うと、それが阿弥陀仏の足のつま先であることが分かったという。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。