赤ちゃんは、左腕に抱くとよりコミュニケーションが図りやすい(ROSLAN RAHMAN/AFP/Getty Images)
赤ちゃんは、左腕に抱くとよりコミュニケーションが図りやすい(ROSLAN RAHMAN/AFP/Getty Images)

心理学者がみる右脳と左脳の特徴とは?

大脳は右脳と左脳に分かれており、それぞれが身体の反対側を支配する。つまり、左脳は身体の右側、右脳は左側を支配している。米心理学者らの報告によると、人間の身体の右側と左側にはそれぞれ特徴があるという。米雑誌『サイコロジー・トゥデイ』電子版が掲載した。

左耳は感性の情報に敏感

米サム・ヒューストン州立大学のテオウ・チョンシム氏(Teow-Chong Sim)の研究によれば、右脳は感性的で直感を司るという。言葉を相手の左耳に囁き、直接右脳に情報を伝達すれば、聞く人はよりはっきりと聞える。したがって、誰かに秘密の情報を伝える場合はその人の左耳に向かって話せばより効果的に伝えられるとチョンシム氏は指摘する。

右利きの人は、左手の位置感覚が強い

人間は通常、片手を使って大部分の活動を行うが、もう片方の手にも重要な補助機能がついている。例えば、右利きの人は左手の位置感覚が優れており、右手が細かい動作をする時は左手が常に位置感覚を脳に伝え、右手がより正確に動けるよう補助をする。右手に金槌を持って釘を打つとき、左手は釘を支えてその位置を正確に伝える役目を果たす。

左手で赤ちゃんを抱くと、親子の交流がしやすい

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大多数の人は習慣的に左手で赤ちゃんを抱くが、これは理に適っている。体の左側は感情を司る右脳に制御されているため、左側でキャッチした赤ちゃんの顔の表情は素早く右脳に伝達される。それによって、親子はより親密なコミュニケーションをとることができるという。

右顔が真実の自分を表現している

米国シェフィールド大学のオリヴァー・パスカリス(Olivier Pascalis)教授の研究によると、右顔の写真を二つ逆に並べて合成した顔写真は、左の顔を基礎にしたものよりも本人に似ていることが分かったという。

右耳はより事実を理解しやすい

非感情的な情報の場合、右耳の方がより効率よく脳に伝達できる。右耳は論理的な思考を司る左脳に直結しており、事実を理解することを担当しているからである。従って、道に迷って誰かに道を尋ねる時は、右耳に向かって話してもらった方がいいだろう。

右の手足に刺激を与えると、危険行為が回避されやすい

米国アパラチアン州立大学のトッド・マッケルロイ(Todd McElroy)教授によると、右の手足に刺激を与えられた人間は危険な行為を犯さなくなる傾向があるという。同教授は実験で、被験者の右手を30秒~45秒軽く叩いた。すると、被験者らは飲酒や運転などリスクの高い活動を行わなくなったという。右側の手足に刺激を与えると、リスクのある行為を嫌う左脳が活発になるため、危険な行為を行う意欲が低下する。この発見は、不健康な生活習慣をやめさせることに役立つかもしれないとマッケルロイ教授は指摘している。

 

(翻訳編集・李英淑)
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