2020年3月27日、デンマークのコペンハーゲンで発言する、WHO欧州局長のハンス・クルーゲ氏 (左) とデンマーク保健委員会理事長のスレーン・ブロストローム氏 (Ida Guldbaek Arentsen/Ritzau Scanpix/AFP/Getty Images)
「COVID-19は近いうちに消えることはない」

WHO当局者らが中共ウイルスの 「第2、第3の波」 に警鐘

世界保健機関 (WHO)の高官は、ワクチンが利用可能になるまで、世界各国の人々は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)によって引き起こされる疾患であるCOVID-19の「第2波また第3波」に備えなければならないと述べた。

WHO欧州事務局長のハンス・クルーゲ博士は4月30日、デンマークのコペンハーゲンで発表した声明の中で、ヨーロッパはピークを過ぎつつあるものの、依然としてこのパンデミックの「支配下にある」と述べた。

「悲しいことに、ヨーロッパでは今のところ、12万9344人が命を落としました。私の思いと深い同情は、家族や愛する人を失った人々と共にあります」とクルーゲ博士は話した。

「どの国も新しい日常への道のりを探っています。そして、どの国もみな違った過程に置かれています」と彼は述べた。

Worldometersの集計によると、5月1日までに米国での中共ウイルスによる死者数は6万3927人に達し、感染者数は110万人近くに達した。

クルーゲ博士は各国に対し、感染拡大を抑制するための戦略を延長するよう求めた。

同氏は、「私たちは、感染を抑制する全ての手段を維持しなければなりません」とし、「COVID-19は近いうちに消えることはありません」と述べた。

クルーゲ博士の発言は、米国の感染症専門家のトップであり、ホワイトハウスのコロナウイルス対策チームのメンバーであるアンソニー・ファウチ博士の警告と似ている。ファウチ博士は、このウイルスが近いうちに消失する可能性は低いと述べている。

ファウチ博士は、米国の感染者数が100万人を超えた4月28日に行われたEconomic Clubのインタビューで、感染力の強さと世界中への感染拡大の規模から見て、感染が繰り返されることは「ほぼ確実である」と述べた。

「私の考えでは、ウイルスが再発するのは避けられません。再発というよりは、ウイルスが消滅せずに残っていたということかもしれません」と彼は付け加えた。

米国では、州がロックダウンを解除し経済を再開するにあたって、死者数を抑えるために大切なのは、ウイルス検査、感染者の隔離、および接触者追跡である。

 

ファウチ博士は、「その時までに、ウイルスに対応するために必要なすべての対策を講じていれば、私たちは比較的うまく乗り切れます」と語った。「それができなければ、厳しい秋と冬になるでしょう」

 

4月22日のホワイトハウスでの報告会で、ファウチ博士は、自分が言ったことは封じ込めと緩和のための「成功した方法」だと述べた。

 

米国の感染者数と死者数について彼は、「転換期、横ばい、減少が見られ始めました」と述べた。

 

「何が起こったかというと、最初の15日間に行われた抑制策、そしてその後30日間の物理的距離の抑制策が功を奏したのです」と、彼は話した。「そのおかげで私たちは今日まで来ることが出来ました。これらの緩和策は成功した方法であり、真剣に米国の再開を検討できる根拠でもあります」

 

またファウチ博士は、政府が計画している再開への段階的アプローチに関する条件について、

「第1段階に入る前にいくつかの条件をクリアする必要があります。第2段階では少し条件が緩和され、第3段階ではもう少し緩和されます」と述べた。

 

彼は、「再開を急ぐ必要があることは分かりますが、急がないでください。計測しながら行ってください。これは成功した方法です。問題は、こうしなければリバウンドする可能性があるということです」と語った。

(大紀元日本語ウェブ編集部)

 

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