【紀元曙光】2020年5月31日

「ウイルスとの共存」という言葉が、少々気になる。

▼長期戦は避けられないが、邪神の手下のウイルスどもに、「共存して、いいらしいよ」などと変な誤解をさせてもいけない。手洗い、マスク、3密回避に加えて、「中共、許さず」の一念を貫くこと。それが不可欠であると、国民各位に、小欄から重ねて申し上げたい。

中共ウイルスは、その名の通り、性根が悪い。どこに潜んでいるか分からない狙撃手のようなものだ。医療現場の方々は、誠に崇高な職務ではあるが、いま求められる覚悟は、戦場に立つ兵士のそれにも近いものかと思う。

▼そんな医療関係者への感謝と敬意を込めて、29日、航空自衛隊のブルーインパルスが東京上空を飛んだ。夏の青空をバックに、白煙を引いた6機が見事な飛行を披露。その勇姿は、多くの人の感動を呼び、改めて国民のウイルスに負けない気持ちを強くした。心は一つ。医療現場を支えるのは、感染しない、させない努力をする私たち国民でもある。

蔡英文総統からの日本語メッセージを思い出す。「(ウイルスとの戦いに)勝ってまた会いましょう!」。台湾の経済も、少なからぬ部分を大陸に依存している。以前は多かった中国人観光客も今はゼロ。経済的な損失が甚大なことは台湾も同様だ。

▼それでも「一国二制度」を迫る共産党中国に対して、妥協も容認もしない毅然たる道を堅持した蔡総統の決断は、圧倒的に正しかった。鮮やかに自国を守った台湾に、日本は今、何を学ぶか。防疫の方法論ではない。中国共産党に対する姿勢、つまり日本国の「背骨」のことを言っている。

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