目を酷使する現代人 目にいい食べ物は何?
栄養は健康維持のためには必須のものですが、目の健康にとっても栄養は重要です。
ここでは、目の健康に最適な食べ物を5つご紹介します。これらの食品や重要な栄養素を含む食品を食べることで、目の健康を保つことができます。
イチョウ葉
イチョウは、中国で何百年も前から伝統的な漢方薬として使用されてきた栄養補助食品です。樹齢2,500年以上といわれるイチョウの葉から抽出された成分は、お茶、カプセル、タブレット、チンキとして販売されており、様々な健康効果があり、高い評価を得ています。
イチョウの葉には、抗酸化物質を含む天然のフラボノイドが含まれており、血行を促進したり、ダメージを与えるフリーラジカルから保護したりしてくれ、目の健康にも効果的だと考えられています。イチョウは加齢に伴う黄斑変性症を緩和し、末梢血管疾患の治療に役立つ可能性があるという研究もあります。
またイチョウは眼球の血液を増加させることが分かっており、緑内障やその他の眼病の治療に効果的であるそうです。
イチョウエキスの最大推奨量は、1日240ミリグラム(mg)です。
現代人の生活習慣に効果的な伝統的な漢方薬がゴジベリーです。この栄養価の高いスーパーフードには、8種類の必須アミノ酸と、タンパク質が多く含まれています。
ゴジベリーの高い抗酸化特性は、黄斑変性から目を守ってくれます。Optometry and Vision Science誌に発表された研究では、ゴジベリーを毎日90日間続けて摂取することで、抗酸化物質と網膜に効果的なゼアキサンチンのレベルが向上し、高齢者の目を黄斑部の色素沈着や軟性ドルーゼン(網膜の下に沈着するタンパク質や脂肪の小さな沈着物)から予防することができるということが分かりました。
この研究では、ゴジベリーが有害な高エネルギーの青色光の波長をフィルタリングして、目の健康な細胞を保護し、保持するのに役立つことも分かりました。ゴジベリーはクコの実とも呼ばれ、生や乾燥、ジュースやエキスとして販売されています。ゴジベリー、20種類以上の有益な薬理作用があるとされています。
人参は目の健康に良いことは広く知られています。有益なビタミンや微量栄養素を豊富に含んだニンジンを食べれるのは、目の健康に効果的です。
Journal of Optometry誌に掲載された2013年の研究では、2年もの間、進行性の夜盲症を患って医師のもとに来院した55歳の女性の症例を取り上げています。経口ビタミンA補給による初期治療は効果がなく、その欠乏は栄養の不足ではなく、栄養の吸収不良に関連していることが示唆されました。
この患者はクローン病の既往歴があり、過去に3回の腸管切除を受けています。その結果、短腸症候群に関連した吸収不良状態に陥っていたのです。ビタミンAを月1回、1年半にわたって投与したところ、患者の夜間視力が大幅に改善したということです。
人参にはβカロテン、ルテイン、ゼアキサンチンというカロテノイドが豊富に含まれており、黄斑変性症や白内障を予防すると考えられています。
2008年の研究では、カロテノイドの食事摂取量と女性の白内障リスクとの関係を調べたところ、ルテインとゼアキサンチンの食事摂取量が多いほど白内障リスクが有意に低下することが分かりました。緑の葉野菜や卵黄もルテインとゼアキサンチンが豊富です。
米国政府の国立眼研究所が主催した「加齢に伴う眼病研究」では、推奨食事摂取量(RDA)を大幅に上回るレベルのβカロチンを含むビタミンサプリメントを摂取すると、進行性黄斑変性症の発症リスクが25%も減少することが分かりました。
ココナッツオイルも目の健康に効果的だということが分かっています。
黄斑変性症はアメリカでの視力低下の原因の第一位で、白内障と緑内障を合わせた数よりも多い1000万人以上のアメリカ人が悩まされています。時間の経過とともに視野の中心部をぼやけ、放置しておくと視力が著しく低下します。
AMDを発症する主な危険因子の一つは、紫外線です。1966年の研究では、ココナッツオイルを食べさせて明るい光を浴びたラットは、対照群のラットに比べて網膜の形態が有意に良好であったことが明らかになりました。
オメガ3系脂肪酸を豊富に含む魚
多くの魚にはオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれています。脂っこい魚は腸や体の組織に油分を持っているので、それらの魚を食べることで、オメガ3系脂肪酸をより多く摂取することができます。オメガ3系脂肪酸を多く含む魚は、マグロ、サケ、マス、サバ、イワシ、カタクチイワシ、ニシンなどです。
魚油がドライアイを改善するという研究結果もあります。
網膜が正常に機能するためには、2種類のオメガ3脂肪酸が必要です。DHAとEPAです。この2種類は、サケ、マグロ、マスなどに多く含まれています。オメガ3系脂肪酸は、AMDや緑内障から目を守る働きもあるようです。これらの脂肪酸のレベルが低いとドライアイになると言われています。汚染されていない海で獲れた魚を選ぶようにしましょう。
(大紀元日本ウェブ編集部)