『キプロス文書』は、中国の両会メンバーを含む、密かに海外移住した人員のリストを公開した。 写真は2020年5月に開催された「両会」(NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

多くの中国高官、密かにキプロスへ移民

カタールの放送局アルジャジーラは8月23、24日に独占調査レポートを発表し、中国高官を含む海外移住した人のリストを公開した。その多くは中国共産党の最高意思決定機構、全国人民代表大会(国会に相当、以下「全人代」)と政府の諮問機関である全国人民政治協商会議(以下政協)のメンバーであることを明らかにした。

同局が独自入手したキプロス政府の「『キプロス文書』(The Cyprus Papers )」によると、キプロスは2017~19年にかけて、70カ国以上に1400の「ゴールデンパスポート」を承認し、うち500以上が中国人だという。

欧州連合(EU)加盟国のキプロスでは2013年、不動産の購入など215万ユーロを投資すれば、「ゴールデンパスポート」を申請できる、という「キプロス投資プログラム」を開始した。

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