『共産党についての九つの論評』

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アヘン戦争(1840年)から始まった中国近代史。その後の四度の挑戦と対応をたどり、共産主義運動へ至る歩み、約1億人の不正常な死とほぼ全ての中国伝統文化・文明を代償に中国が選択した、言い換えれば中国が押し付けられたものがもたらした結果を分析する。
「説文解字」によると、「党」という字は、即ち「尚(なお)黒(くろ)」の二文字からなる。「党」、「党人」など、中国語の.中では貶す意味がある。孔子曰く「君子は矜(きょう)にして争わず、群して、党せず」。「論語」の注解よると、党とはお互いの悪と不正を隠し合うものである。中国の歴史の中にある小さな政治集団は、「朋党」とよく呼ばれるが、中国伝統文化の中では、良くない概念であり、徒党を組んだ悪い仲間という意味である。「党を結び」というと、「私利を営む」ことが連想される。
中国共産党支配下の中国が辿った55年にわたる暴政の歴史を、階級闘争・宗教弾圧から文化大革命まで詳細に描写し、現代まで続く影響と社会の変容を考察する。
共産党の亡霊が侵入し、人性と自然を背く力を形成。文明を滅亡寸前に追いやる極悪勢力となった。