国防費予算に組まれない中国の「軍事開発」実際は2000億ドル以上か 米報告が指摘
米国防総省が9月1日に発表した「中国共産党の軍事力に関する2020年報告書」によると、中国軍は最新の民用技術を軍事に利用する「軍民融合」政策により、現代化を早めている。他方、外国企業からの強制的な技術移転を利用して欧米の先進技術を入手している。
報告書は、中国共産党が今も外国の機器や技術、知識の輸入に頼っており、技術力の差を埋めていることを説明している。さらに、軍民融合によりどのようなことが起きているのか、またどの中国の民間企業が党の軍事力の構築を支えているのかに重点が置かれている。
中国共産党は2019年、年間国防費予算6.2%増の1740億ドル(国内総生産の約1.3%)に増額すると発表し、米国に次ぐ世界第2位の国防費支出国となった。
関連記事
星間彗星3I/ATLASが近日点通過時、軌道が相対論では説明できない異常を示した。科学界では人工的制御の可能性も議論されている。
太陽フレアの温度は従来の推定より最大6.5倍も高い可能性があるとの最新研究。半世紀の謎に迫る発見とは?
火星と木星の間にある準惑星ケレス。NASA科学者は「水と生命が存在する可能性がある」と指摘。その最新の発見に迫ります。
天文学者が発見した「銀河核極限突発現象」は、史上最大級の爆発。超新星の25倍のエネルギーを放ち、宇宙の成り立ちやブラックホール成長の謎に迫ります。
流星雨の予測困難の理由が判明。惑星の重力よりも、太陽と惑星の質量バランスで決まる「太陽系重心」の動きが軌道変化の主要因と分かりました。