極寒の中国、北京・上海などで再び突然の停電
強い寒気に見舞われている中国で、各地は今シーズンの最低気温を記録した。6日から7日まで、北京市、上海市、陝西省、山東省などの住民はSNS上で、突然の停電で暖房器具が使えない状況を相次いで訴えた。昨年12月下旬、北京市と上海市のほかに、浙江省、湖南省、江西省、広東省などでも、停電が起きた。
中国中央気象台の発表によると、北京市で6日、最低気温マイナス17度を観測した。今世紀の最低気温を更新した。7日の気温はさらに下がり、マイナス19.6度に達した。
厳しい寒さの中、北京市の海淀区、朝陽区、平谷区などでこの2日間に停電が複数回発生した。このため断水や暖房供給の中断があった。
北京市の住民は7日、SNS上で「最も恐ろしいことが起きた!気温がマイナス20度を下回った夜に停電、断水、暖房供給の中断に遭った」と嘆いた。一部の北京市民は、2021年に入ってまだ1週間も経っていないのに停電が3回起きたと話した。
上海市のネットユーザーは7日夜、続いて同市でも停電が起きたと投稿した。普陀区の住民は「(気温が)氷点下7度なのに、停電」と書き込んだ。住民らは、停電は数十年来、初めてのことだとした。
中国メディアによれば、北京市と上海市の電力負荷量は、6日と7日でそれぞれ史上最高となった。
一方、山東師範大学の学生や河南省の住民らもネット上で、同地域で停電が発生したと訴えた。
陝西省靖辺県の電力供給会社は8日に通知を発表し、管内の電力負荷量が急増したために故障が生じ、一部の地区は停電になったと説明した。同省延安市と四川省徳陽市も同日、停電計画の通知を出した。
(翻訳編集・張哲)
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