<心の琴線> 今度はあなたの番
パリ北駅で、ある青年が「中国語を話せますか」と尋ねてきた。リヨンへ行きたいがどの駅へ行けばよいのかがわからないとのこと。私も知らないので駅構内で掃除をしている人に尋ねた。下手なフランス語なのでなかなか通じなかったが、掃除人は終始丁寧に、パリ・リヨン駅へ行くとよいと教えてくれた。青年は丁寧にお礼を言って去っていった。
次は私の番。シャルル・ド・ゴール空港で付加価値税還付の手続きの説明がよく分からず、係員に何度も質問を繰り返していたら、後ろから日本語が聞こえた。「やり方がわからない中国人の田舎者はさっさとあきらめて行っちまえ。」 暴言を吐いたこの日本人は還付手続をよくご存知でいらっしゃるようだが、教えを請うたところで助けてもらえそうもないので、彼を無視して窓口の係員と話を続けた。
近年、日本は外国人観光客の誘致に積極的で、中国人にもビザ発給条件を緩和してきた。そしてこれをチャンスと大勢の中国人が日本を訪れ、自由に街を歩くようになっている。そのため習慣の違いからいろいろな摩擦が多発するのは避けられないが、それを恨んで「中国人は日本に来るな」と考えるか、あるいは根気強くその摩擦がなくなるように努めるか、日本人の心一つで中国人の日本に対する印象は変わるはずである。
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。