中川政七商店の読みもの

【わたしの好きなもの】THE SLIPPERS

一生ものにしたいと思える、牛革のスリッパ

 

こんなスリッパを待っていた。

ずっと使い続けたいと思えるスリッパにようやく出会えました。

それは、牛革でつくられた「THE SLIPPERS」。

上品な見た目と革ならではの良さが詰まった、お家時間が豊かになるスリッパです。

段々とスリッパの生地がもけもけになってきたり、気付かないうちに汚れが染みついていたりと、その都度仕方なく買い替える必要が出てきて、いつも勿体ないなーと。小さなことですが、こんな悩みがずっとありました…。

汚れてもへたっても、それが “味わい” となって、経年変化を楽しめる丈夫で長く使えるスリッパがあったらいいのに…。そう思っているとき、この「THE SLIPPERS」に出会いました。

マットで美しい質感。初めて手に取ったときは、おお!っと思わず声が出ました。まるで革靴の質感。これは贅沢なスリッパだな…。

早速履いてみました。

最初の履き心地は…そう、まさに革靴を履く感覚と似ていました。

硬くて窮屈…。新品の革靴を履くときにそう感じてしまうことはありませんか。でも革靴って履きこなしていくうちに段々と革が伸びて、自分の足に馴染んでいきますよね。それと似ていて、履いていくうちにこのスリッパの革も柔らかくなります。

最初は足の甲に当たるのが気になっていたのですが、1~2週間ほどで気にならなくなるほど柔らかくなりました。

「THE SLIPPERS」は、Sサイズ(23~25cm)とMサイズ(25~27cm)の2サイズ展開です。僕はMサイズを選びました。普段スニーカーは26.5cmのサイズのものを履いていますが、Mサイズで違和感なくちょうどいい大きさでした。

休日では丁寧に家事をしたり、元気に歩き回る子どもの後をついて行ったり、部屋のあちこちを歩きまわりますが、このスリッパを履いているとなんだか疲れにくい!

それもそのはず。一見ぺたっとしているように見えるのですが、実は足裏全面にはカメラバッグにも使われているウレタン製の緩衝材が入っています。これがふわふわし過ぎず、固すぎず、絶妙なクッション具合。衝撃を和らげ、足を疲れにくくする働きをしています。

もうひとつ、疲れにくい点でいうと、歩きやすさにも秘密が。

贅沢に分厚い革が使われているため、製造過程でアッパー(つま先あたり)が少し浮き上がるとのこと。この形状が足にフィットして、歩きやすくなっているのです。薄い革ではあまり見られないらしく、分厚い革ならではの特性で、このスリッパならでは。

革自体も丈夫な成牛の革が選ばれているので、耐久性も抜群。贅沢さゆえの効果で機能性もアップしているなんて、夢のようですね。なんとなく1歩1歩が贅沢に感じていたのは、間違いではなかったようです(少々大袈裟な言い方ですが)。

また、革の製品の醍醐味と言えるのが、エイジング(革特有の経年変化)。使い続けるうちに革にツヤが出たり、くたっと馴染むこと。

1か月間ほど毎日履いてみたのですが、左右でしわの形に違いはあるものの、自分の足によく馴染む形になりました。そして、なんとなく以前よりツヤも深まった気が!

左のスリッパが履いていたもの 右が新品のもの

個体差が出るのは、革だからこその面白味でもあると僕は思います。きっと別の人が履いていたら、全く違う形になっていたんでしょうね。

ほこりがついてしまっていたら、革靴の手入れをするように柔らかい馬毛のブラシでささっとブラッシングをしています。スリッパで手入れをしたいと思ったことはありません。そう、こんなに大切にしたいと思えるスリッパは今までにありませんでした。本当に良い出会いでした。

贅沢な気持ちになって、快適に履けて、そして自分に馴染んでいく。このまま一生ものになるようにずっと大切に使っていきたいと思います!

編集担当

森田

提供:中川政七商店の読みもの

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