【党文化の解体】第2章(7)「内部から宗教を批判する」

1-2)-(5) 中共の宗教協会を設立し、内部から宗教を批判する

 五十年代、中共は自らが完全に掌握できる佛教協会と道教協会を設立して、自分の代理人に協会の要職を占めさせて、事実上中共に付属する「民主党派」のような政治組織を作り上げた。このような協会は共産党の組織体系の中で統一戦線部門に管轄されており、行政体系の中では国務院宗教事務管理局に管轄されている。その目的は宗教を繁栄させることではなく、宗教を統治するためである。

 中国佛教協会は、協会の設立を宣告する文書の中で、熱烈に中共の反革命分子に対する弾圧を謳歌し、しかも「このすべてを指導している、われわれの偉大な指導者毛主席及び中央人民政府に感謝する」と媚び諂った。その有様は世俗の組織に比べても些かの遜色も無かった。

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