大紀元エポックタイムズ・ジャパン

【歌の手帳】雨空に祈る

 思ひあまりそなたの空をながむれば霞を分けて春雨ぞ降る(新古今)

 詞書きに「雨の降る日、女に遣はしける」とあります。雨がしとやかに降る春の日に、作者から離れたところにいる女性を恋するあまり、その方向の空を眺めて思いを馳せたという、なんとも胸にしみる一首ですが、こんな切ない恋歌を詠んだ人は一体誰でしょう。

 藤原俊成(1114~1204)。『新古今和歌集』の中心的な選者である藤原定家のお父さんです。その俊成の家集である『長秋詠藻』によると「はるごろ、しのぶる事ある女のもとにつかはしける」と言いますので、これは実際に、人目を忍びながら恋する女性のもとへ送った歌とみて間違いないでしょう。書いたところで止めたラブレターではなく、切手を貼ってポスト投函したとは、俊成さん、なかなかやりますな。

▶ 続きを読む
関連記事
毎日のコーヒーは体に何をもたらすのでしょうか。7つの健康効果から、豆の選び方、淹れ方、保存方法、注意点まで。コーヒーをもっと健康的に楽しむための完全ガイドです
腰椎すべり症による痛みやしびれを和らげるには、どんな運動が役立つのでしょうか。中医学の専門家が紹介する3つのエクササイズと、取り組む際の注意点を紹介します
クルミは体によさそうだけれど、脂質やカロリーが気になる。そんな人に興味深い研究があります。高齢者319人を対象に、毎日クルミを2年間食べ続けた人の食生活にどんな変化があったのかを紹介します
忙しさが当たり前になり、休んでも疲れが取れない。そんな状態が続いていませんか。現代生活が心と体に与える影響と、ストレスを和らげる5つの習慣を紹介します
スマホを見る時間を減らせば、子どもの心は守れるのでしょうか。オーストラリアの研究から、オンラインでの体験とメンタルヘルスの意外な関係が見えてきました