≪医山夜話≫ (31)
人生の舞台
診療所に務める以前から「患者からの社交的な誘いは受けない」というルールを自分に課してきました。医者の職業道徳を保ち、患者に対して感情移入することを避けるのが主な目的ですが、日常の世俗的な人間関係から離れてトラブルを避けたいという理由もあります。
しかし、いつもその通りにはいかないものです。最初は友人でしたが、後日私の患者になった人もいれば、以前私の患者でしたが、後日友人になった人たちもいます。Kさんは、後者のうちの一人です。
Kさんの職業は女優で、地元では有名人でした。彼女は高い学歴を持っていませんが、美人で心のとても優しい人です。以前、彼女が蜘蛛を紙に包んで外に放してやるところを見たことがあります。また、Kさんは頻繁にボーイフレンドを変えていました。ある日、彼女から「結婚するの」と告げられ時、私はカレンダーに「結婚式」と書き込みました。
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