【医学古今】
虫刺されに鍼灸の効果
先日、肩こりと腰痛を訴えて当鍼灸治療院に通っていた患者さん(70代男性)の両下腿に、直径10センチほどの赤い腫れがみられました。数日前に虫に刺されたようで、なかなか腫れと痒みが引かないと言うことでした。
そこでいつもの症状を治療するツボ以外に、腫れ上がったところに2本ずつ鍼を刺して、鍼のしっぽにモグサをかけて灸頭鍼を行いました。治療後、少し腫れが引いたように見えましたが、大きくは変わりませんでした。
しかし、一週間後患者さんが再度来院した時、「前回の治療は非常に効果がありました。翌日に腫れも赤みも痒みも完全に消えました」と言われました。この話を聞いて、私はほっとしました。
以前読んだ鍼灸の書物に、毒蛇に噛まれた時、緊急の処置として口でその毒を吸い出し、噛まれた局所にお灸をすえた方が良いと書かれていました。緊急の場合、お灸用のモグサがなければ、たばこ或いは乾いた竹を削り落とした柔らかな繊維でも代用できるそうです。
お灸は生物の毒を失活させ、局部の自然免疫力を促進する(白血球の遊走性を促進)効果もあるため、緊急処置として適切だといえるでしょう。
実際に、蚊に刺された後の痒みと腫れにお灸をすえれば、早く症状が消えたことがありましたので、この経験を踏まえて患者さんの虫刺されを治療しています。
鍼灸治療法は、いろいろなところに活用できるということを再認識しました。
(漢方医師・甄 立学)
関連記事
日本でも人気の中華料理・刀削面はもともと山西省の一般家庭の主食でした。太くもちもちの面にパンチの効いたつけ汁を絡めて食べるのも最高ですが、料理人の手慣れた包丁さばきを鑑賞することもこの料理ならではの醍醐味と言えるでしょう。実は刀削面の調理法は歴史と深い関わりがあり、知られざる誕生秘話がそこにはあります。
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]