【医学古今】

月の満ち欠けと鍼灸の補瀉

月の満ち欠けは潮位に影響しているので、海の仕事に携わっている人たちは常に注意しなければなりません。一方、月に満ち欠けは、鍼灸治療とも強く関係しています。実のところ、それは鍼灸治療だけでなく、さまざまな生命現象にも影響を与えているのです。

 これに関して、漢方医学の原典『黄帝内経』は次のように解説しています。「月が満ちる時、気血は充実して、筋肉は丈夫になる。月が欠けている時、筋肉は弱くなり、経絡の気血も少なくなり、衛気(えいき)も去り、形骸(けいがい)だけになる」

 理論はこのようですが、実際にこれを理解し、実用に移すことはやはり難しいのです。というのは、潮位の変化は目で見ても分かるので、簡単に理解できるし、実用することができますが、気血や筋肉の変化は見えないため、なかなか理解しにくいのです。

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