日本の戦後は「民主主義」の時代。それは誠に結構なものですが、民主主義が最も理想的な制度かというと、そうでもないようです。
当たり前のことですが、民主主義は、国民が不断の努力によって高い教養と理性を維持しなければ、非常にもろく、劣化しやすいのです。ナチスは、ワイマールの民主のなかから生まれた「鬼の子」でした。北朝鮮も、国名にうたうくらい、見事な「民主主義」。まっすぐ挙手して全員賛成ですから、国民を飢餓地獄においても、へっちゃらです。
中国の王毅外相が23日、米シンクタンク外交問題評議会のオンライン会合で「中国にも民主はある」と反論したとのこと。噴飯ものです。
神(あるいは天や大宇宙)という視点を欠くと、民主さえ、悪魔の手中のナイフになります。王毅さん、知っているくせに、悪い冗談を言われますな。
(慧)
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