琴の名人
本当の師匠はだれ?
春秋時代のお話です。晋国の大夫(中国古代の官職)である伯牙(はく・が)は、琴の名人でした。彼は若い頃、成連(ちぇん・りぇん)に琴を学び、3年が経った頃、琴弾きの技術をすべて身につけました。しかし、情感のある美しい音色を奏でることはできませんでした。
成連は言いました。「私の師匠が、東海の蓬莱山(ほうらいさん)にいる。彼の琴の音は非常に美妙で奥深く、また人に教えるのがとてもうまい。彼の教えを請うことにしよう」
そして二人は、船で蓬莱山に渡りました。成連は「君はここで練習をしていなさい。私が先に、師にご挨拶をしてくる」と告げ、船で去って行きました。
関連記事
【大紀元日本11月28日】美しい音楽は、聞く人の心身を癒し、高いリラックス効果を与えることが分かっている。科学研究の報告によると、優美でゆっくりとした音楽は、人の情緒をほぐし、呼吸を楽にし、内臓の具
【大紀元日本7月27日】プールに飛び込んで脳震盪を起こした男性が、突然天才的な音楽の才能を発揮し、8種類もの楽器を演奏する音楽家になったという。米ニュースサイトのハフィントンポストが伝えた。 米国コロ
【大紀元日本3月4日】長さ1メートルあまりの胴に絹糸の弦が2条、シンプルな作りの八雲琴が奏でる透明な響きにのせて、万葉の古歌が伸びやかに、大らかに歌いだされる。奈良県の明日香村中央公民館で「明日香の響