弟子規/大紀元

弟子規 (29)

tóng shì rén,lèi bù qí;liú sú zhòng,rén zhě xī。

同是人,類不齊;流俗眾,仁者希。

guǒ rén zhě,rén duō wèi;yán bú huì,sè bú mèi。

果仁者,人多畏;言不諱,色不媚。

néng qīn rén,wú xiàn hǎo;dé rì jìn,guò rì shǎo。

能親仁,無限好;德日進,過日少。

bù qīn rén,wú xiàn hài;xiǎo rén jìn,bǎi shì huài。

不親仁,無限害;小人進,百事壞。

【注釈】

(1)類:性情。

(2)齊:相同じく。

(3)眾:とても多い。

(4)仁者:德行が寬く厚い。

(5)希:非常に少ない。

(6)果:真正の。

(7)諱:事情を隱蔽して言わない。

(8)色:面持ち。

(9)媚:甘言して媚び諂う。

(10)親:接近する。

(11)仁:德性が寬く厚く高尚な人。

(12)無限好:好い處が非常に多い。

(13)德:品德。

(14)日進:日々に進步する。

(15)過:過ち。

(16)日少:日々に減少する。

(17)無限害:多くの悪い所。

(18)小人:品德が惡劣な人。

(19)進:前へ向かう。前進する。

(20)壞:損壊する。

【日文参考】

人間は同じように見えるが、その性情は大いに違う。大多数の人は平凡であるが、本当に徳性に度量があって高尚な人は極めて少ない。もし、本当に徳性が優れていて高い人であれば、皆が彼を尊敬する。なぜなら、彼はこびへつらって人にとりいったり、嘘偽りで人に付け入ったりしないからである。

もしこのような人に接することができれば、得るところが大きい。われわれの品徳は、日に日に進歩し、過ちは日に日に減少するのである。

もしこのような徳の厚い人に近づく機会がなく、彼らについて学習することができなければ、悪い所がいろいろと出てくる。模範的な学習ができなければ、そのすきに乗じて品徳が劣悪な人が徐々に接近してきて、われわれも知らず知らずのうちにその影響を受けて悪くなってゆき、しまいにはどのような失敗をしてもかまわなくなってしまうのである。

【参考故事】

 春秋時代のある年、三日連続で大雪が降り、止まなかった。齊の景公は、狐の毛皮を着て廳堂の台上にあった。大臣の晏嬰が拝謁にやってくると、景公が言った。「おかしいな。これだけの大雪なのに、さっぱり冷え込まないぞ」。晏嬰がこれに答えた。「それがしが聞き及んでいるところでは、古代の賢い王は、飽食しているときに人民の飢餓を知り、暖かい所で人民の寒冷を知り、安楽の時に人民の労苦を知っているものです。が、今の王はそれを知りません」

「よくぞ言ってくれた」。景公はすぐに毛皮と食料を飢餓と寒冷に苦しむ人民に分け与えるよう伝えた。

(竜崎)

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