アフリカで「転法輪」の愛読者が増加中 「本のおかげでライフが変わった」
東アフリカのウガンダでは2020年夏から、中国伝統気功、法輪功の主要書籍「転法輪」英語版の愛読者が増えている。この本を読んだ人々は「この本を読めば、人が変わり、人生が変わり、より良い人になれる」と話している。
本は、本屋で販売されているものではなく、ネット上でダウンロードして印刷機で印刷され、無料で配られている。
いつも身近にキリスト教やイスラム教など様々な宗教に接するウガンダ人は、遥か遠い中国から伝わってきた「転法輪」を読むとは今まで考えたこともなかった。
最初に本を読んだのは首都カンパラに住む青年、アンドリューさんだ。アンドリューさんはアメリカに住む親友のジェイソンさんから法輪功のことを知った。
去年7月、アンドリューさんの母親は高血圧症で病院に運ばれた。母親の病状は深刻で、歩くことができず、話すこともほぼできなくなった。病気に苦しむ母親のことを毎日心配しているアンドリューさんは、ジェイソンさんに悩みを打ち明けた。
ジェイソンさんはアンドリューさんに、母親に「転法輪」を読み聞かせるよう勧めた。2017年から法輪功を習い始めたジェイソンさんは、「この本は生命や宇宙についての疑問に答えてくれた」といつもアンドリューさんに話し、アンドリューさんに法輪功を学習するよう勧めた。しかし、アンドリューさんは興味を示さなかった。
ジェイソンさんの妻が数日前、頭痛に悩まされたばかりだった。ある日の夜、ジェイソンさんの妻は、眠れないほど頭が痛いと訴えた。これを見て、ジェイソンさんは妻に「転法輪」を読み聞かせ始めた。しばらくすると、妻は聞きながら眠りにつき、翌朝は頭痛を感じなくなった。この体験から、ジェイソンさんは「お母さんに『転法輪』を読んであげてください」とアンドリューさんに提案した。
アンドリューさんはその後、すぐにネット上から「転法輪」をダウンロードして、知人からプリンターを借りて、本の第一章を印刷し、病室で母親に読み聞かせた。読み始めてから数時間後、母親が自分で内容を音読できるようになり、その後病床から降りて歩くこともできた。母親が退院するまでの時間はかからなかった。
アンドリューさんは母親のために、本の残りの八章も印刷した。自分が読むためにもう一冊の「転法輪」を印刷した。アンドリューさんは、親戚や友人に会うたびに、この不思議な体験を話した。アンドリューさんの紹介やその後の親戚などの口コミで、アンドリューさんの元に「『転法輪』が欲しい」と依頼が増えた。
ウガンダでは当時、「転法輪」1冊を印刷するのに40ドル(約4400円)かかった。しかし、アメリカから、法輪功の動作功法を教えるDVD1枚を郵送すると250ドル(約2万7300円)かかる。
アンドリューさんは「ここの人々は本を買うお金がない。でも、彼たちは真理を知りたい」とジェイソンさんに言った。二人は、本を欲しい人に無料で提供することを考え、印刷機を買う資金を出し合おうと決めた。印刷機を購入したアンドリューさんは数日で27冊を印刷した。その後、アンドリューさんはグル(Gulu)地方の住民に47冊を提供した。さらに、グル地方の学習者も、印刷機を買って自分たちで本を印刷するようになった。
「多くのウガンダ人は『転法輪』が無料で提供されていることに驚いた。ここの教会やモスクは、有料で『聖書』と『コーラン』を配っているからだ」
「去年末までに、ウガンダの十数カ所の町の住民に約500冊の「転法輪」を提供した。5月初めまでに、他の地区の学習者の協力を得て1600冊を印刷した。本を読みたい人がどんどん増えている」とアンドリューさんは語った。
ウガンダ最大の大学、マケレレ大学(Makerere University)の学生一人は、「私たち学生の多くはこの本を読みたいと思っている。この本は人々を変えることができる」とアンドリューさん宛に手紙を出した。
もう一人の27歳の男性は手紙の中で「私たちの地域では『転法輪』が不足している。この本を読みたい人がたくさんいる」と言った。
アンドリューさんは毎日、仕事の合間を縫って、「転法輪」を印刷して各地に郵送している。
「私は、今の政治情勢と中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大の下でも、法輪大法をウガンダ各地の人々に知ってほしいと思っている。ウガンダ人は、法輪大法のおかげで心の健康を得ている。彼たちは『転法輪』を読んだ後の感想を書いてくれた。この中に、『法輪大法はわれわれの生命にとって、最高の精神的指導である』と話す人がいる」
アンドリューさんによると、長い内戦で貧困に苦しんでいるウガンダ人は『転法輪』を読んで、希望を持つようになった。各地の学習者は大法と創始者の李洪志氏に深く感謝しているという。
法輪功を学んで、薬物やアルコール依存症から回復した人もいれば、子どもの時に反政府武装勢力LRA(神の抵抗軍)に拉致されたことでできた心理的トラウマが治癒した人もいる。気性が荒かったが、『転法輪』を読んで「敵を友達に変えることができた」と話した人も現れた。また、道徳を大切にすることを学び、人を信じる心が芽生えた人、「この本のおかげで、より良いコミュニティを築けた。さらに、ウガンダをよりよい国に変えることもできる」と前向きになった人もいる。
アンドリューさんは、一部の感想文を大紀元に提供した。以下はその一部の抜粋である。
「大法は人類の起源について物語っているので、大法が好きだ。私は、いろんな意見に対して穏やかな心を持つことを学んだ。これで、表では私は損をしたバカに見えるが、でも私はより高い次元に昇華できた。この本に感謝する」(カユンガ地区の29歳の若者)
「私は最初、この本を普通の本だと思った。でも友人らに必ず読んでくださいと言われたので、読み始めた。この本を読むにつれて、生活が変わり、私はより良い人間になっていると実感した。今、この本を他の人に紹介しているところだ」(38歳のマサナ「Masana」人)
「1カ月前カンパラにいた時、兄とその友たちが皆『転法輪』を読んでいることに気づいた。どんな本なのかと兄たちに聞いた。兄たちはあなたも読むべきだと話した。そして、私も読み始めた。本の第一章から、世界の誕生などを知ることができた」(カランガラ地区の18歳の若者)
「私にもわからないが、とりあえずこの本を読んだことで私はすっかり変わった。この本は私に力をくれた。より良い人間になるための力をくれた」(マサカ地区の52歳の住民)
「私の知り合いたちは『転法輪』を読んでから不良行為を止めた。これを見て私も読み始めた。彼たちはこの本を読んだだけで変わった。私たちはこの国を変えることができると思う」(カユンガ地区の38歳の住民)
「本を読んでから、生活が大きく変わり、幸運が舞い込んできた。来週、銀行の面接がある!私は世界の人々に大法を修煉してほしいと思う。『真・善・忍』は本当に素晴らしい」(グル地方の39歳の住民)
広いアフリカ大陸にいる法輪功学習者の人数は把握できていない。西アフリカのトーゴ共和国の法輪功学習者、ダニエルさんは、「アフリカには、少なくとも10カ国に法輪功学習者がいる」と大紀元に語った。
(記者・施萍、翻訳編集・張哲)