不法移民を逮捕するテキサス州・キニー郡の保安官。5月25日に撮影 (Charlotte Cuthbertson/大紀元)

カーチェイスに自動小銃による乱射 密入国者に手を焼く米国警察

ユバルディ市は米墨国境から約100キロ離れた場所にある小さな都市だ。しかし今年に入ってからは、密入国者をのせた自動車と警察車両のカーチェイスがもはや日常茶飯事となっている。

ピックアップトラックが木に衝突して炎上したり、逃走する乗用車が対向車に衝突し、乗っていた8人の不法入国者が死亡する事故も発生している。そして犯罪グループが逃走する際、警察車両に向けてAK-47アサルトライフルを乱射するという、映画さながらの事件も起きている。人的、物的資源が不足しがちな地元警察はこのような事態に手を焼いており、疲弊している。

アメリカ内陸部の大都市への玄関口であり、交通の要衝でもあるユバルディ市は、密入国者も好んで通る場所だ。米国の南部国境地帯では、内陸部の大都市を目指して密入国者する者が後を絶たない。国境警備隊によるパトロールをかいくぐり、密入国する人数は平均して1日あたり約1000人に上る。

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