アメリカの漁師が、色鮮やかで極めて珍しい巨大なヒトデを捕獲しました。そのヒトデは、絶滅危惧種とされているヒマワリヒトデでした。
イギリスのSWNS通信社の報道によると、先日、漁師のリー・ルフェーバーさんは、カニ漁の最中に極めて珍しいヒマワリヒトデを捕獲しました。
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ルフェーバーさんは、ワシントン州サンファン郡の北西端に位置する、比較的離れた島であるオーカス島の海岸で釣りをしていたとき、この目を引く蛍光色でオレンジ色の大きなヒトデが、彼のカニを捕る罠にかかっていました。
ルフェーバーさんはSWNSの取材に対し、「この種は非常に珍しいので、自分のカニ捕りにヒマワリヒトデが入っているのを見てとても驚いた」と語りました。
国際自然保護連合(IUCN)によると、ヒマワリヒトデは絶滅の危機に瀕しています。 IUCNは、2013年に発生したヒトデの病変や、組織の腐敗を引き起こす「ヒトデ消耗症候群」により、ヒトデの個体数が90%以上減少したと推定しています。
撮影された写真からみて、ルフェーバーさんが捕まえたヒマワリヒトデは健康で、色鮮やかなオレンジ色をしており、腕は合計19本ありました。
IUCNによると、ヒマワリヒトデは最大で24本の腕を持つことができ、それがヒマワリの名前の由来となっています。 この種のヒトデは現時点で、世界最大のヒトデとして知られています。
ルフェーバーさんはSWNSに、この非常に珍しいヒトデを海に戻したことと、そしてこの海洋生物を「美しい」光景だと思ったことを語ってくれました。
また、ルフェーバーさんは「ヒマワリヒトデを捕獲したことは、ヒマワリヒトデの復活を示す潜在的な証拠になります。ヒトデは海洋生態系の重要な一部であり、彼らがまだ存在しているという証拠は、良いニュースになるでしょう」とSWNSに語っています。
ブリタニカ百科事典によると、ヒマワリヒトデは体長24インチまで成長し、アラスカとカリフォルニアの間の海水帯に生息しており、 種の色も豊富です。
(編集・中川真悟)
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