選りすぐりの若者がそろいの服を着て革命歌を合唱し、会場を盛り上げた(スクリーンショット)

共産党100周年式典「まるでホラー映画」 中国人記者が投稿

北京で1日、中国共産党の創立100周年の祝賀式典が行われた。統一された動きと辺り一面の赤い旗、「まるでホラー映画」とその場面を形容した中国人記者は、愛国主義者や五毛党から攻撃に遭い、アカウントが封殺された。 

式典で、習近平党総書記が演説で対外強硬姿勢をアピールし、最後に「偉大で栄光ある正しい共産党、万歳」と声を上げると、式典に出席した約7万人の参加者らも一斉に「万歳!」と叫んだ。

若手エリートを養成する中国共産党の青年組織「共産主義青年団(共青団)」の中から選りすぐりの美男美女を集め、そろいの服を着て、「共産党なくして新中国なし」と革命歌を合唱し、会場を盛り上げた。

そんな中、見兼ねた「三聯生活周刊」誌の記者と表記される中国のSNSウェイボー(微博)アカウント「福‧宋」は1日、「整然と並んだ少女たち、我が身を捧げようとするその誇らしげな表情、まるでホラー映画のようだ。ほんの数秒見ただけで、鳥肌が立った」と投稿した。

この投稿がすぐ、五毛党と愛国主義者たちの攻撃の的となった。投稿アカウント「福‧宋」までも削除された。

同アカウントは中国の週刊情報紙「三聯生活周刊」の主筆である宋詩婷氏だとみられる。

アカウントが削除された後も、五毛党らが、続々と「三聯生活周刊」誌の公式ウェイボーアカウトに書き込み、宋記者を罵倒した。

同誌は現在、コメントを出していないが、ネットユーザーからのコメントを削除し続けている。

一部のネットユーザーたちも、100周年式典は「まるで北朝鮮、不快感で鳥肌が立つ」などとコメントしていた。

「朝の朗読シーンを見た時、北朝鮮かと思った。同僚は気持ち悪かったと言っていた」

「北朝鮮のような既視感がする、頼むから早く終わってくれ!」

「長い昏睡状態から覚めた人だったら、自分は北朝鮮へタイムスリップしたのではないかとでも思うだろう」

また、ツイッター上でも、「中国共産党の祝賀シーンはビッグサイズで、まるで高級バージョンの北朝鮮だ」などと皮肉る人もいた。

(翻訳編集・李凌)

関連記事
中国共産党創立100周年に合わせて製作された戦争映画『長津湖』は、マレーシアで上映禁止になった。同国では多くの人々がインターネット上で、この映画を「共産主義者のプロパガンダ」と呼んで反対した。
11月8日から4日間、中国共産党第19期6中全会が北京で開催された。今回の会議で、習近平総書記は毛沢東、鄧小平に並ぶ指導者としての地位を確立した。それとともに、習氏の苦境と最優先目標が浮かび上がってきた。
中国主要ポータルサイトの「捜狐」と「網易」は、江蘇省公安局刑事警察隊の元隊長が、国の某主要指導者を襲撃する計画を実行しようとしたという記事を、14日同時に載せた。
シャム氏は、中国ネット通販大手・アリババ集団の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏のような大物実業家について、「彼らは共産党にとって使い捨ての駒のような存在だ」と述べた。
中国共産党(以下、中共)の挑発により台湾海峡の緊張が高まるなか、豪州在住の元中国外交官である陳用林氏はこのほど、大紀元のインタビューで、中共による台湾侵攻を阻止するために、米国は台湾を守る姿勢を明確かつ強力に打ち出すべきだと語った。