NPDstock / PIXTA(ピクスタ)
NPDstock / PIXTA(ピクスタ)

10億分の1の捕獲率、食卓を免れた2匹の希少なロブスター

珍しいオレンジ色のロブスター2匹が、英国のレストランで命拾いしました。そして今、彼らはバーミンガムのナショナル・シーライフ・センターで新しい家を見つけました。

ケータリングをしているジョセフ・リーさんは、ある日、英国のマーケットで買い物をしていたところ、マックロストアの水槽に、珍しい形のロブスターが2匹入っているのを見かけました。よく見てみると、それは世界でも珍しいロブスターでした。英メディア「South West News Service(SWNS)」によると、2匹のロブスターはオレンジ色のカナダ産ロブスターであることが確認されました。当時の店頭価格は25.5ポンド(約3900円)でした。

ジョセフ・リーさんは、ケータリングビジネスのための定期的な仕入れの際に、遠くから2匹のオレンジ色のロブスターを見て、SWNSに次のように語っています。「生きているロブスターでオレンジ色のものを見たのは初めてだったので、おもちゃだと思った。(生きた)ロブスターならば、水温が7度未満の特別なタンクに入れる必要がある。もし調理済みのロブスターだったら、そこに入れるはずがない。」

▶この2匹のロブスターの動画を見るには、こちらをクリックしてください。

リーさんは間近で見て、ロブスターが生きていることを確認しました。このロブスターは非常に珍しいもので、1匹捕まえられる確率は3000万分の1、2匹のロブスターが捕まえられ1つの水槽に入れられる確率は10億分の1であることをリーさんは知っていました。「この確率は、3回雷に打たれて、そのたびに生き延びるようなものだ。1匹だけでなく、2匹もそろうなんてあり得ないことだ。」とリーさんは言います。

同店のマネージャーであるアンソニー・バラージさんは、「ナショナル・シーライフ・センターに寄贈した」とSWNSに語りました。一方、リーさんは、「非常に珍しい生物が誰かの食卓に上ることを考えると、耐えられなかった。ケータリングマネージャーと話したところ、シーライフセンターに寄付することになった。驚くべき色をした2匹のロブスターを見て、信じられない気持ちだった。保護されて多くの人に見てもらえるのは、とてもうれしい」と、2匹のロブスターが救出されたことを喜んでいます。

「ナショナル・シーライフ・センターによると、約3000万匹のロブスターのうち、オレンジ色になるのは1匹だけだ」とBBCは伝えています。センターのナタリー・エマーソンさんによると、この奇妙な色をした甲殻類は、カナダか米国で捕獲され、英国に輸送されたものであろうとのこと。イギリスまでの道のりは長いと言われています。

(責任編輯:林妍  翻訳編集:里見)

関連記事
炭酸水が体重減少に与える影響とは?満腹感の向上や消化促進が期待される中、その効果と限界を専門家が解説。健康的な減量のために取り入れるべきポイントとは?
リコピンがうつ症状に与える影響とは?抗酸化物質が心の健康をサポートする最新研究をご紹介。食事と生活習慣で心の健康を改善する方法を探ります。
「フクロウとキリギリス」の物語で学ぶ、甘い言葉やお世辞が真の賞賛とは言えないという教訓。イソップ寓話の魅力とともに、道徳的な価値を感じてみましょう。
清明の季節は「肝」の働きが高まり不調も出やすくなります。今が旬の菜の花は、肝の熱を冷まし気の巡りを整える優れた食材。簡単に取り入れられる養生レシピとともに、春の五行養生をご紹介します。
年齢とともに増える抜け毛や白髪。実は日々の食事で改善の余地があります。髪に必要な7つの栄養素と、中医学が教える髪と内臓の深い関係について解説します。