hirost / PIXTA

生存率0% 1歳の誕生日を迎える世界最早産の赤ちゃん 

昨年6月にアメリカで生まれた男児が、予定日より4カ月以上も早く産まれたことから、世界でもっとも早産した赤ちゃんとなりました。 出生時の生存率は0%と判断されましたが、両親と医療スタッフの懸命なケアの下、奇跡的に生き延びることができました。 今では、彼は1歳の誕生日を迎えました。

ギネス世界記録のウェブサイトによると、リチャード・スコット・ウィリアム・ハッチンソンという名前の男の子は、2020年6月5日にミネソタ州のこども病院で生まれました。

リチャードくんの当初の出産日は10月13日でした。 しかし、母親のベスさんが合併症を患い、前触れなしに陣痛が始まったため、医師は出産を早めることを決めました。 時は21週2日しかなく、131日の早産になります。

リチャードくんが産まれた時、身長はわずか26cm、体重はわずか340g(通常の新生児の10分の1)と、両親の手のひらに収まるほどの小さい状態でした。

あまりにも早産であったため、リチャードくんは出生後に集中治療室に送られました。また、医療チームの評価結果では、リチャードくんの生存率は0%であると両親に伝えました。

この病院の新生児科医であるステイシー・カーン氏は、「リチャードさんの生後数週間は非常に困難なものだとわかっていました。しかし乗り越えれば、きっと生き延びることができると思っています。」と話しました。

中共肺炎(武漢肺炎)の流行により、リチャードくんの両親は彼と夜を一緒にいることができず、他の家族も彼を見舞うことができなかったため、彼らは毎日ウィスコンシン州の自宅から州境を越えて病院に彼を見に行かなければなりませんでした。

リチャードくんの父親であるリックさんは、「私たちは、彼を応援するためにそこに行きます。 彼が私たちを頼れることを知れば、それが彼の助けになると思います。」と言いました。

苦しい思いをした人には必ず報われる日が来ます。 リチャードくんは生後数週間を生き延びただけでなく、日に日に成長していき、「奇跡の赤ちゃん」と呼ばれるようになりました。

彼は今年の6月5日に1歳の誕生日を迎えました。ギネスブックはこれを機に、彼を「世界で最早産し、生存した赤ちゃん」として正式に認定しました。

リチャードくんが奇跡的に助かったのは、リックさんとベスさんの献身的な努力が大きかったとカーン氏は考えています。 そしてベスさんは、早産児を持つ他の親たちに「あきらめないで」とアドバイスしました。

「子どものためにできる限りのサポートをしてあげてください。自分の子供だからこそ、たくさんの質問をして、何が起こっているのか知りたいと思うはずです。」とベスさんは語りました。

(訳:神谷一真)

関連記事
25日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、愛知県芸術劇場で昼と夜の2公演を行った。公演を鑑賞した、日本伝統和菓子の製造会社の社長は「米ブロードウェイでいろいろ見たが、今回が一番」と絶賛した。米国や欧州をはじめ世界各国で同時に巡回公演を行ない、一大センセーションを起こしており、全世界で賞賛する声が相次いでいる。
七草粥でおなじみの「すずな(かぶ)」の魅力を再発見!冬にぴったりなかぶの栄養と、美味しいレシピで体を温めながら健康を守る方法を紹介します。
「N=1サイエンス」アプローチを通じて、自分自身を実験台にして健康を改善する方法を探求した実験の話。科学の力を活かし、健康に対する主体的なアプローチを促進します。
高血糖が脳の健康に与える影響は糖尿病の人だけでなく、健康な人にも関わる問題です。食事や運動で血糖値を管理し、脳と体の健康を守る方法をご紹介します。
脂肪肝のリスクを減らすための食事と生活習慣を見直し、予防する方法を紹介します。山楂茶を取り入れた簡単な健康習慣も提案しています。