タリスマン・セーバー21演習においてオーストラリア・クイーンズランド州のショールウォーターベイ演習場で実施された米国海兵隊のM142高機動ロケット砲システム(HIMARS)実弾射撃演習を監視する米国海兵隊とオーストラリア陸軍砲兵隊の幹部等(オーストラリア国防軍)

中国情報収集艦の偵察に怯まず タリスマン・セーバーで米豪および同盟諸国が関係を強化

オーストラリア国防軍(ADF)が主導する演習「タリスマン・セーバー21(Talisman Sabre 21)」により、太平洋諸国の軍隊はこの最大の軍事演習を通じて米国との同盟関係を深化する機会が得られた。

オーストラリア国防軍が発表したニュースリリースでは、オーストラリア国防軍の展開型合同部隊本部(DJFHQ)を率いるジェイク・エルウッド(Jake Ellwood)少将は、「タリスマン・セーバー演習により、要求の厳しい環境においても早急に協力態勢を整え非常に複雑なマルチドメイン作戦を実施できる米豪軍隊の能力を実証できる」とし、「全体的にこうした訓練により、地域内外の友好国や提携・同盟国との広範な相互運用性を開発できる優れた機会が得られる」と述べている。

2021年7月から始まった今年の演習の水陸両用上陸作戦と広範な戦略的訓練にはカナダ、日本、ニュージーランド、韓国、英国の部隊も参加している。今回の多国籍演習には敵軍に対する高度な陸上戦闘訓練が含まれていたが、その間に少なくとも2隻の中国人民解放軍海軍(PLAN)情報収集艦が付近海域から偵察を実施している。

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