和田健一郎・千葉県白井市議会議員(本人提供)

人権問題で後れを取る日本 地方議会が民意を受け止め国政に反映を

先般の国会では、中国共産党の人権弾圧を非難する国会決議が審議されないまま採択が見送られ、そのまま閉会となりました。このことに衝撃を受け、今後の国際平和の行方に不安を覚えた方は決して少数ではなかったと思います。本来、議案に対して賛成・反対の意思とその理由を表明し議決する事が民主主義における国会のありかたであるはずです。

この非難決議は、事前に多くの政党が賛成を表明していたにも関わらず、採決に漕ぎ着けることができませんでした。各方面に悪影響を及ぼす重大な問題が、国会にはあると思わせざるを得ません。

首を縦に振らなかった方々は、中国共産党に「配慮」したのかもしれません。しかし、中華人民共和国政府による自由への締め付けや人権弾圧は、むしろエスカレートする一方です。6月24日、香港で政府(背後の中国共産党含む)の圧力に屈しないメディア、アップルデイリーが発行停止となり、民主派の区議会議員たちが辞職に追い込まれるなどの強硬策が続いています。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が加える力が大きくなるほど、日本で生じる反作用も大きくなる。これまでのところ、中共は望みを実現できていないばかりか、逆に少なくとも6つの悪影響をもたらした
外交では、握手と署名が「決着」を意味するとは限らない。同じ合意を、一方は和平と見なし、他方は次の一手のための時間と見ることがある。トランプと習近平は、本当に「同じ取引」をしているのか
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る