中国北京市海淀区検察院は、IT大手テンセントを相手取る公益訴訟を呼びかける(GREG BAKER/AFP via Getty Images)

北京市検察当局、テンセント子会社への訴訟呼びかける IT企業への締め付け強化か

中国北京市海淀区検察当局は6日、IT大手テンセント(騰訊控股)が「未成年者の合法的権益を侵害した」として、公益訴訟を起こす団体があれば支持すると表明した。中国当局はIT企業への締め付けをさらに強めている。

海淀区人民検察院が発表した声明は、テンセントが手掛けるSNSアプリの微信(WeChat、ウィーチャット)関連製品「青少年モード」は、中国の「未成年保護法」に違反したとして、テンセントを相手取って民事公益訴訟を起こすとした。同声明は、公益訴訟を起こす計画のある機関や団体に対して、30日内に申し出るよう呼びかけた。30日後に訴訟を起こす団体がなければ、海淀区人民検察院が提訴することが可能になる。

「青少年モード」とは、未成年者のインターネット上での有害コンテンツを排除し、使用時間の制限などでネット依存症を防ぐために設けられた機能である。中国当局は今年6月1日、「未成年者保護法」の改正に伴い、国内の各ネットプラットフォームやアプリに「青少年モード」を備えることを義務付けた。

▶ 続きを読む
関連記事
中共元首相の温家宝が今週、中国科学院地理科学・資源研究所を視察した。この動きは異例ともいえるほど大きく扱われた。時事評論家の唐靖遠氏は、これは温家宝の軟禁説を打ち消すためだけではなく、習近平に張り合う可能性があると指摘
中国南部で大気の状態が非常に不安定となり、広州では3月29日、猛烈な雷雨に見舞われた。1時間の降雨量は54.8ミリに達し、道路の冠水が相次いだ。現地のネット上では、「高圧洗浄機のような雨だった」と驚きの声が上がった
2025年の中国共産党内での汚職摘発総額が1兆元超に達したことが内部関係者の証言で明らかに。現職・退職幹部の隠し資産や海外預金も露見し、権力と資金が制度的に結びつく構造が浮き彫りになった
最近、中共外交部と中国中央電視台(CCTV)が米国に留学していた中国人博士研究員が米国の法執行機関による事情聴取を受けた後に自殺したと主張したうえで、米国が国家安全の概念を拡大していると批判した。
ドイツの有力研究機関トップがファーウェイの海外研究開発責任者に転じたことを受け、政界で警戒感が広がっている。中国企業による先端人材の引き抜きが、安全保障上の新たな懸念として浮上している