台湾北部の海軍基地を視察する蔡英文総統 (Photo by SAM YEH/AFP via Getty Images)

自分で何もせず他人の保護に頼るという選択肢ない=蔡英文総統、アフガン情勢受けて

アフガニスタン情勢の急変を受けて、中国の軍事的な圧力にさらされる台湾の姿勢が注目されている。台湾では、米国からの支援に対する期待感を引き下げるべきとの議論が起きている。こうしたなか、蔡英文総統は、台湾は自主防衛が重要だとの考えを強調した。

蔡総統は18日、フェイスブックで「最近のアフガニスタン情勢の変化により、台湾では多くの議論がなされている」と書いた。「台湾の唯一の選択肢は、私たち自身をより強くし、より団結し、より毅然とした態度で自分たちを守る決心を持つことだとお伝えしたい」、「自分で何もせず他人の保護に頼るという選択肢はない」として、台湾の自立性を強調した。

さらに、中国共産党政権に屈服することもないことを表明した。「台湾に対する武力行使を放棄しない人たちによる一時的な善意や慈善に頼ることはできない」と述べ、ワクチン寄付などを通じて親中派に傾けようとする中国共産党の世論工作をけん制した。

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