2021年9月15日、米国のバイデン大統領はホワイトハウスで、英国のジョンソン首相(右)と豪州のモリソン首相(左)と記者会見を行った(BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images)

米英豪、協力関係深化へ 専門家「中国側の攻撃的な姿勢が主因」=報道

米国のバイデン大統領は15日、英国と共に、豪州の原子力潜水艦の配備を支援すると発表した。この新しい取り組みは、米英豪3カ国によるインド太平洋の安定に向けた安全保障協力の第一歩だという。豪州の国防問題専門家は、中国当局の急速な軍拡と海洋進出が主因で、英語圏3カ国は協力強化を決めたと指摘した。

豪シンクタンク、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のピーター・ジェニングス事務局長は16日、米メディアCNBCの時事番組に出演し、中国最高指導部が過去5年間「より攻撃的で自己主張の強い政策を実行しなければ、(米英豪間の同盟協力強化は)起きないだろう」と述べた。

米英豪3カ国の首脳は15日、インド太平洋地域における平和と安定の保障を巡って、共同で声明を発表した。米英両国は、豪海軍の原子力潜水艦取得を支援していく。声明は中国を名指しはしなかったが、欧米メディアは、バイデン大統領が記者会見で述べた「急速に増大する脅威」は中国当局を意味すると分析。

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