中国郵政、内部者がEMS利用客の金275グラム盗む
中国の貴金属宝石商がこのほど、国営郵便事業会社の中国郵政集団の国際スピード郵便(EMS)の配達サービスを利用して郵送した金275グラムが同社の関係者2人に盗まれたことがわかった。
中国紙・南方都市報などによると、天津市で貴金属宝石販売を営む女性は8月28日、中国郵政のEMSを使って11万元(約187万円)相当の金275.05グラムを河南省商丘市の取引相手に送った。30日、EMSの追跡サービスでは、荷物は商丘市の中継局に送られたと表示した。その数日後、荷物は配達済みと表示したが、女性が相手に確認したところ、届いていないと知った。
女性の問い合わせを受け、中国郵政はEMSの損害賠償制度に基づき、女性に2万元(約34万円)の賠償金を支払い、調査を実施すると表明した。
中国郵政の河南省支社は20日、声明を公表し、地元警察は女性の荷物を盗んだとして下請け企業の従業員2人を逮捕したと明らかにした。金275グラムのうち、250グラムを回収できたという。残りの部分について、同社が賠償するとした。
(翻訳編集・張哲)
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