アングル:カリブ海のリゾート襲う茶色い海藻、「除去と転用」作戦
[プエルト・モレロス(メキシコ) 29日 ロイター] – ビーチリゾート、カンクンの白い砂浜やトゥルム遺跡で知られるメキシコ・キンタナロー州に日が昇るころ、アレハンドロ・ロペス・ゼンテノ海軍将校は今日も船員らに指示を出す。大量の茶色い海藻が、カクテルを楽しむ観光客の目を汚さないよう、陸に引き揚げるのだ。
ゼンテノ氏の指揮下、メキシコ海軍は州・地元政府と協力し、コロナ禍前には年間150億ドル以上の経済規模を誇った観光地を守る作戦を展開している。同州の観光事務局が明らかにした。
サーガサムと呼ばれる海藻は、海岸に打ち寄せると黒く変色し、下水のような悪臭を放つ。あまりの強烈な臭いに観光客が体調を崩すこともある。昆虫を引き寄せ、シュノーケリングが楽しめるターコイズブルーの海を汚い茶色に変えてしまう。
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