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免疫力を高める簡単な方法「自分を守り、皆を守るために」

日本の緊急事態宣言が全て「解除」されました。

その間、飲食業や観光業はもちろん、全ての経済活動に関わった方々のご苦労はいかばかりであったか、察するに余りあるほどです。

昔から地元で親しまれたお店が、心ならずも閉店や廃業に追い込まれ、今は閉ざされたシャッターを見るにつけ、秋風にしみる寂しさと「一体何だったのか?」の感をぬぐいきれません。

確かに、分母の数字がはっきりしないで毎日発表される「新規感染者数」を見れば、一時期よりも減少しており、5千人を超えたこともある東京都の感染者数(陽性判明者)は、すいぶん下がった感があります。

しかし、そもそもの数字は、やはり数人、数十人という少数からスタートしたのです。

第6波の悪夢は、誰もが見たくありません。「感染が終息に向かっている」と判断するのは時期尚早であり、なぜ数字が下がってきたのかその理由もまだ不明である現在、私たちは緩めることなく、各自でできる努力を継続しましょう。

国の方針は、相変わらず「ワクチン頼み」であるようです。

ワクチン接種の是非については本記事で言及しませんが、感染力の強いデルタ株、およびこの後も続くであろう新たな変異株の前で、既成ワクチンの有効性が低下していることは、すでに判明しています。

「自分を守り、皆を守る」という意味で、個人の自覚と果たすべき責任の重さは、むしろ一層のものとなっているかもしれません。では、具体的にどうしたらいいのでしょうか。

それは「自分が、人間として本来もっている免疫力を向上させること」です。

免疫力を高める「6つの方法」

英国の日刊紙「Express.co.uk」は、自己免疫システムを若返らせる方法として「6つの簡単な方法」を紹介しています。

当たり前のことと思われるかも知れませんが、これらは今からでも実行可能な方法であり、また、それこそが実は「ワクチン以前になすべきことであった」とも考えられますので、ここにご紹介いたします。

1、適度に運動する

運動は、免疫機能の低下を防止する重要な要素の一つです。

人間の免疫システムは20歳代以降、毎年2%から3%ずつ落ちていると言われています。しかし、定期的に運動する人は免疫系が保護され、加齢による機能低下が遅くなります。

英国の医学専門誌「British Medical Journal」に発表された研究によると、少なくとも1日20分歩く人は、歩かない人より43%も風邪を引いたり病気にかかる日数が短いことが明らかになっています。

2、喫煙を止め、飲酒は控えめにする

喫煙は、加齢を進め、人の免疫力を低下させるなど、多くの有害作用をもたらします。

免疫力が低下した状態で、万一、新型コロナウイルス(中共ウイルス)に感染すれば、それは「始めから重症化のリスクを負っているようなもの」で大変危険です。

同様に、習慣的な飲酒が過ぎて、アルコール依存症のような状態になっていると、免疫系の重要な構成要素である白血球が減少し、その結果、免疫力が低下します。

あなたの体を守るために、喫煙はもちろん止め、飲酒も止めるか少量にするなどを、努めて実行してください。

3、健康的な食事、とくにタンパク質を補充する

胃腸が不健康であると、免疫力も低下します。逆に、腸内細菌叢は健康であれば、免疫力の老化を遅らせることができると科学者も認識しています。

植物性の食物を多く食べることで、免疫系が抗体を作るのを支えます。ゆっくり発酵させた酵母パンを食べると腸に良いでしょう。

タンパク質の摂取は、必ずしも肉や魚を多く食べることを意味していません。

高齢者120人を対象とした研究によると、野菜、果物、豆類、ナッツ類、全粒粉、油分をふくむ魚類、オリーブ油を使った地中海食などが、免疫細胞の老化を遅らせるのに効果があることが分かっています。そうした良質の食材のなかから、タンパク質およびその他の栄養を、バランス良く摂取することが大切です。

4、ビタミン類の摂取

各種のビタミンはどれも必要ですが、特に、ビタミンDが免疫力を高めるのに役立ちます。

ビタミンDが多く含まれている食品を食べることに加えて、屋外で日光を浴びることも忘れないでください。

5、ストレスを解消する

ストレスは健康を損なう最大要因の一つです。

気持ちを楽にして、精神状態を平静に保ちましょう。怒りっぽい人は、確実に免疫系が老化しやすいのです。

6、社交の機会をもつ

コロナ禍が社会もたらした最も残酷な仕打ちは、人と人との関係を断ち切ってきたことでした。しかし、人は適切な社会活動を必要とするものです。孤独になることは、人をストレス状態に陥れ、免疫システムに炎症を引き起こします。

これは精神的な孤独が、人の肉体にも長期的な損害をもたらすことを意味しています。

感染防止には十分留意することを前提として、家族や友人、社会との交流をもち、心豊かに過ごすことが、何より、あなたの免疫力を低下させないのです。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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