ブリンケン米国務長官、 人権問題や覇権主義的行動に懸念
ブリンケン米国務長官は31日、20カ国・地域首脳会議(G20)が開かれているローマで中国の王毅国務委員兼外相と会談し、台湾に対する中国の覇権主義的な行動に懸念を表明した。
ブリンケン氏は会談で、中国の新疆ウイグル自治区や香港の人権侵害などは、「国際的なルールに基づく秩序を損ない、米国の利益や価値観に反する」と述べた。いっぽうで、気候変動対策など共通の課題があるとしたうえで、両国が「競争の管理」に向け、意思疎通を維持する重要性も伝えた。
中国外務省によると、王氏は米国が台湾を巡る現状変更の責任を中国に問うのは誤った対応だと批判した。米国が台湾を支持することは「内政干渉」だとし、中米関係に「破壊的で有害な影響をもたらす恐れがある」と述べた。
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