三千年の歴史を越えて「人はなぜ、お酢を摂るのか」
今回は「お酢」のお話です。
現代中国語に「吃醋(喫醋)」という言葉があります。字義だけを見ると「酢を食する」なのですが、中国語のなかでは「嫉妬する。やきもちを焼く」の意味で使われることがほとんどです。
北宋の文人で陳慥(ちんぞう)という人がいました。この陳慥の妻である柳氏は、とんでもなく嫉妬深い女性でした。客好きの夫が友人を自宅に招いたとき、歓待のため宴席に芸妓を呼んだりすると、壁を叩いて大声をあげたそうです。
あまりの恐ろしさに客は逃げ帰ったといいますから、その狂乱ぶりは相当なものだったようです。陳慥の親友であった蘇軾(蘇東坡)が、この奥さんに対する陳慥の恐妻ぶりを、ユーモアを交えて詩文に入れた語句から、妻を怖がる意味の成語「河東獅吼(かとうしこう)」が生まれました。
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