体調を崩すのは、インフルエンザウイルスそのものではなく、それに対する体の反応、つまり炎症です。(Drazen Zigic/Shutterstock)
体調を崩すのは、インフルエンザウイルスそのものではなく、それに対する体の反応、つまり炎症です。(Drazen Zigic/Shutterstock)

知っておきたいインフルエンザの人体への影響

インフルエンザの流行は10月から5月まで続き、毎年数百万人のアメリカ人が罹患しています。インフルエンザウイルスは呼吸器系を攻撃し、頭痛、咽頭痛、発熱、悪寒、嘔吐、空咳、筋肉痛などの症状が現れます。しかし実際、体にどんな影響を与えているのでしょうか。インフルエンザの時、貴方の体はどのような状態になりますか?

病人がくしゃみや咳をすることで、インフルエンザウイルスを含んだ飛沫が数千個飛び散り、不幸にもそれを鼻腔に吸い込むと、感染症が始まります。インフルエンザウイルスは気道の細胞に入り込み、風邪で鼻やのどをやられると、インフルエンザウイルスが肺に感染することがあるのです。

それぞれのウイルスは外側に鍵に相当する部分を持っていて、この鍵が細胞の表面にある鍵穴にはまれば、細胞の中に入ることができます。内部に侵入したウイルスは増殖を開始し、1つのウイルスから始まり、数百万個まで増殖します。

免疫システムは反撃を開始し、ウイルスを破壊するために何百万ものT細胞を作り出します。これにより、細胞内のウイルスは破壊されますが、場合によっては細胞が破裂して、体内の別の場所にウイルスが飛ばされることもあります。この時点で、あなたは感染しているのです。

4日目くらいになると、発熱、悪寒、頭痛などの症状が出始めます。これらの症状を感じさせるのは、インフルエンザウイルスではなく、それに対する体の反応、つまり炎症なのです。全身のエネルギーが、インフルエンザに対抗するための免疫システムに使われます。 (注:炎症とは、身体を守るための免疫反応です)

1週間ほどすると、体がインフルエンザをコントロールできるようになり、炎症は徐々に小さくなっていきます。この時点ではあなたはまだ感染しており、少なくともあと数日はその状態が続きます。ウイルスの拡散を食い止めるために、しっかりと石鹸で手を洗いましょう。

多くの人は、1週間ほどで良くなってきます。しかし、もしインフルエンザの症状が悪化した場合、呼吸困難や副鼻腔感染症などの合併症を発症します。その場合はすぐに医師の診断を受けることが重要です。また、糖尿病、心臓病、喘息、その他の肺の病気など、他の病気をお持ちの方は、悪化する前に早めの受診をご検討ください。

この記事はNaturallySavvy.comに掲載されたものです。

NaturallySavvy.comの創設者であるアンドレア・ドンスキーさんは、次のように述べています。「私の家族の誰かが風邪やインフルエンザにかかったら、私はいつもP-73オレガノオイル、コロイダルシルバー、オシロなどのホメオパシー風邪薬を使って対処しています」

「The Flu and You: Everything You Never Wanted to Know (But Need To)」は「英文大紀元時報』に掲載されたものです。

(翻訳・志水慧美)

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