写真は、トゥルム遺跡とカリブ海です。(Male / PIXTA)

世界中のピラミッド(46)メキシコ トゥルム遺跡

トゥルム遺跡

トゥルム(Tulum)遺跡はマヤ文明末期に栄えた城壁都市の遺跡で、カリブ海に面したユカタン半島東海岸の高さ12メートルの崖の上に位置しています。

スペイン語では、「トゥルム」の「トゥ(Tu)」は「石」、「ルム(lum)」は「壁」という意味で、合わせて「石壁」になります。そして、この遺跡は、海を除いた3つの方位は厚さ約5メートルの石の壁に囲まれているのです。

トゥルムは10世紀頃に建設し始め、12~14世紀に最盛期を迎え、14世紀におけるマヤ文明末期の重要な都市の一つでした。都市には祭祀用の神殿や貴族たちの住む宮殿が建てられ、上層の貴族や神職者たちは城内、一般市民は城外で生活していたといいます。

1519年、スペイン人がメキシコに侵入してきた時、トゥルムも占領され、そして、16世紀末の頃、マヤの人々はトゥルムを捨てて逃げ去りました。

現在、保存状況が良好な建物は60以上あり、最も大きな建築物は中央神殿のエルカスティージョ(El Castillo)ですが、降臨する神の神殿(Templo del Dios Descendente)とフレスコ画の神殿(Temple of the Frescos)も主要観光場所となっています。

クエルナバカ:ソチカルコの考古遺跡地帯

クエルナバカ(Cuernavaca)の南西の丘の頂上にソチカルコの大ピラミッドがあり、丘の斜面に沿って建てられています。

遺跡の中から大量の人間の骨と黒曜石の刃物が発掘されたため、かつて、生きた人間を生贄としていたことが推測されます。

(つづく)

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)

関連記事
日常の中でできる簡単な脳のトレーニング法を紹介。少しの工夫で記憶力や集中力を高め、脳を若々しく保つ方法を試してみましょう。
家庭で簡単に手に入る食材を使って、風邪や軽い痛み、乗り物酔いなどの不調を和らげる方法を紹介。中医学の知恵を取り入れたレシピで、健康をサポートします。
ストレスに悩むあなたへ。ストレスが進行する3つの段階と、段階ごとの効果的な対策方法を紹介します。心身を守るための実践的アドバイスが満載です。
バイデン政権が新型コロナウイルスワクチン関連の免責措置を2029年まで延長した。この決定は、ワクチン製造者や医療提供者を法的訴訟から保護する一方で、ワクチン被害者の救済をめぐる重大な議論を引き起こしている。
質の良い睡眠には食事が重要!メラトニンの分泌を促進する栄養素や、睡眠を助ける食材を紹介。毎晩ぐっすり眠れるヒントが満載です。